ブーム乗り遅れちゃった… スズキ的「モンキーの対抗馬」超ミニバイク 今や価格高騰“隠れた名車”に
1970年代に入り、各社がこぞってリリースしたのがレジャーバイクです。スズキでも、1971年にバンバンやホッパーなどがラインナップされましたが、その最終形態ともいえる1台が、じつは同社の隠れた名車ともいえるものでした。
いま中古マジで高い!?
一方、1995(平成7)年には、この「PV50」のカラーリングをクロムメッキカラーに変更させた「スズキ創立75周年記念」モデルも登場します。このアニバーサリーモデルではエポの名が再び復活しましたが、残念なことにこのモデルを最後に再び姿を消すことになりました。
ところが、エポが持つ独特の個性や性能を前に、生産終了から30年近く経つ今もなお根強いファンが存在するのも事実です。中古車市場では、1万km弱の走行距離数でも20万円台後半という相場になっています。
また、エポのシンプルかつ個性的な外観を逆手にとったカスタム事例も多くあり、レーサーカスタム、アメリカン風カスタム、旧車會風カスタムまで実に様々。中には450ccエンジンを小さなエポのフレームにスワップさせたツワモノまで登場し、エポの世界観は今日も静かに広がりつつあります。
筆者も個人的に「今も乗りたいバイク」は複数ありますが、その筆頭の一つがエポです。小さいながらも独特の魅力を持っていたエポは、モンキーとはまた違う個性を持ったレジャーバイクでした。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
コメント