「あ、スーパーカブ!」ではありません!! 他社の「カブ・インスパイア系バイク」たち ホントにそっくり!?

時代を超えて世界にその名を轟かせてきたホンダの原付モデル、スーパーカブ。2025年をもって50ccモデルの生産が終了されることになりますが、その66年におよぶ歴史の中で他社も「カブそっくり」なモデルを打ちだしてきました。

カワサキ: ペットM5(1960年)

 1950年代までのカワサキは川崎航空機からエンジンなどの供給受けた川崎明発工業による「メイハツ」ブランドのバイクが大半でしたが、1960(昭和35)年に「カワサキ」冠で登場したのがペットM5です。

 カブの外観を拡大解釈したような、丸みを帯びたデザインが個性的で、ゴムクッションなどを採用したスイングアームなど、各所に緩衝機構を施した1台でした。

スズキ:U50(1966年)/スーパーフリー50(1969年)

 原付ではスズキ初となるロータリーディスクバルブを採用したのが、1966(昭和41) 年に発売されたU50です。交差点などでもたつく心配をできるだけ軽減させるべく、ロータリーチェンジの3段階式にすることで、トップからワンタッチでニュートラルに戻すことができました。

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電磁クラッチを初採用したカブ的1台、スズキ・セルペットME(1962年)(画像:スズキ)。

 カブに負けずとも劣らぬ燃費の良さで、リッター95キロと経済的なモデルでもありました。今見ると、ヘッドライトの両上についた丸いウインカーがかわいらしく、当時として乗りやすく親しみやすい1台だったのではないかと推測します。

 一方で、低回転域のパワーアップを目指したトルクフルな1台が、1969(昭和44)年に発売されたスーパーフリー50です。二輪では初めてリードバルブを採用した2サイクルエンジンを搭載し、発進・登坂性能の向上と、優れた燃費を実現させました。また、スズキ独自の給油方式・CCIも採用し、オイル消費量の低減と耐久性の双方も実現。見るからに軽やかに跨げそうなU型フレームなどと合わせて、同時代のカブとはまた違う実用性を追求させた1台でした。

【カブよりカワイイ!?】「インスパイア系」バイクたち(写真)

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