「あ、スーパーカブ!」ではありません!! 他社の「カブ・インスパイア系バイク」たち ホントにそっくり!?

時代を超えて世界にその名を轟かせてきたホンダの原付モデル、スーパーカブ。2025年をもって50ccモデルの生産が終了されることになりますが、その66年におよぶ歴史の中で他社も「カブそっくり」なモデルを打ちだしてきました。

スズキ:RC50(1990年)

 スズキのカブ的モデルはバーディシリーズに集約されることになりましたが、1990(平成2)年には突如バーディシリーズとも違う独立したモデルが登場します。それがRC50で、特に強くカブとの差別化を目指した1台でした。

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ロングセラーとなったバーディシリーズの初代、スズキ・バーディ50(1973年)(画像:スズキ)。

 ビジネスの幅広い用途に応えた実用車で、大型リヤキャリア・フロントキャリアを標準装備。前輪にテレスコピックフォークを採用し、快適な乗り心地も実現しました。また、当時新設計となった 2サイクル単気筒エンジンは、シリンダーヘッドを自然空冷させる一方、シリンダー部分はファンで冷却するという斬新なジェットクールド方式。低燃費にして大型フューエルタンクを搭載することで、長距離走行を可能とした画期的なモデルでした。

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 ここまでを振り返ると、ホンダが産んだカブに「追いつけ・追い越せ」と各社ともに切磋琢磨し、さまざまな個性派インスパイアモデルをリリースしてきたことがわかります。各社とも、結果的にこそあらゆる面でカブを凌駕することはできなかったわけですが、それだけカブが実に革命的で優れたバイクだったと実感しました。また、その一方で、広い視点で日本のバイクシーンを見れば、これら「カブ・インスパイア系」のバイクたちは、その名脇役のようにも感じました。

【カブよりカワイイ!?】「インスパイア系」バイクたち(写真)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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