ローカル線「異様なゆっくり運転区間」のナゾ 西日本でやけに多い“徐行を始めた理由”

ローカル線で「異様に速度を落として運行する区間」が、JR西日本で特に多く設定されています。なぜ速度を落とすようになったのでしょうか。JRもやる気がないわけではなく、突き詰めていくと“やむを得ない”実態も見えてきます。

「常時徐行」で事故は減ったのか?

 この後、JR西日本は中国地方の閑散路線で「常時徐行」区間を拡大します。2009年の島根県議会の記録から、木次線でも20か所徐行していたと伺えます。加古川線などの電化路線、越美北線や関西本線など他地域の路線でも設定されました。大雨や台風の後の運転再開に時間をかけるようにもなりました。

Large 20250506 01

拡大画像

木次線も山間を抜けていく区間で徐行運転箇所が随所にある(森口誠之撮影)

 これらの「常時徐行」対策が功を奏したのか、以降、JR西日本のローカル線では自然災害を起因とする脱線事故は減少した感もあります。

 ただ、2020年3月、芸備線東城~備後八幡間を時速60キロで走行中のキハ120が落石と衝突して脱線しました。これも線路脇の斜面が崩壊して落石や土砂が路盤に流出したのが原因で、運転再開に1か月半かかりました。乗客は0人で運転士も無事でしたが、横転したキハ120は復旧できず現地で解体、廃車されました。

 2023年3月には、芸備線備後八幡~内名間で、また落石起因の脱線事故が起きています。ここは「常時徐行」区間で時速25キロの速度制限が行われていましたが、キハ120は岩石と衝突。このときも乗客は0人でした。JRは対策として東城~備後落合間を4か月運休し、10か所で落石対策の工事を行いました。

【標識に注目!】これが「異様なゆっくり運転になる区間」です(写真)

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 運転を AI に任せれば良い

  2. JRの問題を自治体の問題にすり替えるな。

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開