一度感染すると、他人にうつすまで治らない!? スズキの熱狂的ファン「鈴菌」感染者の特徴とは
二輪・四輪とも、他社にはない独特の個性派モデルを輩出してきたスズキ。同社の車やバイクの熱狂的なファンのことを、ネット上では「鈴菌」と呼ぶことがあります。果たして、「鈴菌」感染者の特徴とはどのようなものなのでしょうか。
「鈴菌」感染者あるある4選って…!?
松風さんによれば、「鈴菌」感染者には以下のような「あるある」が見られるとも言います。
●「鈴菌」あるある1 スズキの湯呑みを持っている
スズキの公式グッズの湯呑み。寿司屋の湯呑みを模したもので、表面に「鈴木」「鱸」「二輪」「Sマーク」などが配列させたモノ。「鈴菌」感染者のマストアイテムです。
●「鈴菌」あるある2 漫画『キリン』を読んだことがある
初期の作品では主人公がスズキの刀にまたがり、ポルシェ911カレラと公道でのバトルを繰り広げる。「漫画自体を持っていたり、映画化された作品を観たりしたことがある『鈴菌』感染者は少なくないでしょう」と松風さん。
●「鈴菌」あるある3 賀曽利隆さん、ノアセレンさんを知っている
前述の賀曽利隆さん(冒険家・バイク作家)は様々な冒険にスズキのバイクを使用。ノアセレンさん(バイクライター)は松風さんと同じVストローム650を所有しています。双方ともバイクの「鈴菌」感染者なら多くの人が認知するカリスマです。
●「鈴菌」あるある4 『motorise』より『週刊バイクTV』に親近感を覚える
BSのバイク番組のうち、ホンダやヤマハのバイクが多く登場する『motorise』より、スズキのバイクを、他メーカーと同等または熱心に紹介する傾向がある『週刊バイクTV』に親近感を覚える「鈴菌」感染者は多いのだそうです。
強くスズキを愛する「鈴菌」感染者の松風さん。やはり、感染力の強さには自覚があるそうですが、「鈴菌」感染者の間で、まことしやかに語り継がれる話も最後に教えてくれました。
「他人に『鈴菌』をうつすと、自分の『鈴菌』が治るという説があります。なので、所有するスズキ車の素晴らしさを、まだ感染していない人にどんどん教えて、感染者を増やしていくと、やがて『鈴菌』を克服する日が訪れるかもしれません(笑)」
つまりは、スズキが大メジャー車、大ヒット車ばかりをリリースするようになった日が来た際には、現在の「鈴菌」感染者は離れていく――というようにも感じました。「スズキの良さ、本当のバイクの良さを自分だけが知っている感」こそが「鈴菌」感染者の特徴なのかもしれません。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
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