道交法改正から1年、いまだ浸透しない自転車ルール 即罰金の可能性も

自転車に関する改正道交法の施行から1年がたちましたが、その内容はあまり浸透していないようです。この現状の先にあるのは「さらなる法規制の強化」で、そしてそれはすでに始まっているかもしれません。

何ら不思議はない「罰則金の即時徴収」

 2016年7月現在、自転車での道交法違反における罰則は、重大かつ悪質な違反でない限り、3年間で2回の注意を受けた場合に有料の講習を受ける、というものです(無視すれば罰金)。しかし自転車利用者の現状を鑑みるにつけ、この罰則では弱いと感じる人も多いでしょう。それは、行政側にしても同様だとも想像できます。つまりこの先、自転車対策の切り札として、前述の「罰則金の即時徴収」が出てきたとしても、なんら不思議はないということです。

「身銭を切ることがないよう、法規そのものを理解する」というのは、ある意味、後ろ向きな考え方ではありますが、かつてクルマにおいて「運転中の携帯電話の使用禁止」や「シートベルト着用の義務化」などが罰則化することで徹底されるようになったという事実もあり、これは、より現実的な路線だといえるでしょう。

 実際に海外の事例を見てみると、国ごとに細かい差異はあれど、「自転車先進国」と呼ばれるヨーロッパの国々において、車道の逆走や歩道の走行などは即時罰則の対象になります。ドイツでは罰則金の種類も細かく、たとえば「ブレーキやチャイムの未装着、あるいは整備不良」は15ユーロ、「自転車で走行中に(ハンズフリーなしで)携帯電話を使用」は25ユーロ、「赤信号無視」は60ユーロ以上、「閉じた踏切への侵入」は350ユーロなどとなっています(2014年5月1日時点)。

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ドイツ・ベルリン市街に設けられた自転車専用レーン(写真出典:m1975/123RF)。

 ヨーロッパと日本は道路事情や自転車の利用事情が違いすぎる、という意見もあるかとは思います。しかし先の道交法改正以降、日本の状況はヨーロッパに一歩近づいてしまいました。

 自転車レーンなどハード面は準備した、これで変化がないのであれば、法も先をいくヨーロッパに倣う——この論理の前提条件が整いつつあるのが現在における日本の状況です。

 まだしばらく、現在の“緩衝時期”は続くのかもしれません。しかし自転車における即時罰則金の流れは、知らないうちにもう目の前まで来ているのかもしれません。

【了】

Writer:

1977(昭和52)年大阪生まれ。株式会社ヤモリモモンガ(http://yamorimomonga.com/)所属のシナリオライター。年間3000kmから1万kmほど走行する趣味のサイクリストで、愛車は買物仕様にカスタムした折り畳み自転車。ママチャリからロードまで、自転車全般の愛好家。ちなみに「ポタリング」とは、「自転車やバイクでぶらつく」という意味。

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コメント

13件のコメント

  1. 自分も毎日自転車通勤する者として全く今までと自転車の乗りかたは変化が無いと思います。逆走する奴には言える時には左側を走れと言いますが何度か危ない目に会いました。もっとTV等で周知する様にして貰いたいと思います。多分ほとんどの人間は自転車のルールを知って無いと思います。後警察ももう少し注意して欲しいと思います。本当に車の運転中でも自転車の運転中でも腹の立つ事が多いです。

  2. ひとくちにヨーロッパと言っても、いろいろな国があるわけです。

    オランダなどはヘルメット着用推進運動に反対しているぐらいです。

    なぜかというと、ヘルメット着用義務化をすると自転車の気軽さが失われ、環境に最悪な自動車の乱用が蔓延してしまい、また、自動車が増えると重大事故が増えてしまうからです。

    自動車が蔓延していなかった時代、重大事故はわずかでした。歩道の歩行者でさえその交通死における加害車両のほぼ100%は自動車という現実。重大事故の元凶は自動車であり、自動車を削減すれば重大事故は減り、自動車が増えれば重大事故も増えるのは統計的にも証明されています。

    オランダは、自動車を削減し、自転車を増やすために、自動車を不便にしてでも、自転車優遇を貫いたからこそ、世界一の自転車先進国になれたのです。

    自動車の走行エリアと自転車の走行エリアをきちんと構造分離(自動車が自転車レーンに侵入できないよう物理的な障害物を設けるなど)した、自転車専用のインフラが日本にはどれだけあるでしょうか?

    ヨーロッパでもっとも自転車政策が成功しており、世界中の先進諸国が手本としているオランダの素晴らしい自転車インフラと比べれば、日本はまだまだ遥か後ろを歩んでいる状況です。自転車利用者の安全と便利を両立できていないインフラ整備すら先進諸国のなかで極めて低い位置にある日本の状況のなかで、自転車利用者だけをやり玉にあげる記事は、害ですらあるという認識を持ちたいものです。

    そして、現状でも自転車警察官を見ればわかるとおり、自転車は歩道を合法的に走れますし、警察官も歩道を走る自転車に対して、何かを言うことはほとんどありません。

    それは、車道を自転車が道交法通り走ろうとすれば、自転車のことを考えていないとしか思えない未熟で劣悪な道路設計の道路がいくらでも見受けられます(メディアは本来、ここを追及するべきです。根本の元凶はここですから。)し、また、自動車運転手らのモラルが劣悪なため、路上駐停車・違法駐車に安全進路を阻まれたり、異常接近、幅寄せ、スレスレ追い抜き、違法なクラクション使用等の、悪質な自動車運転手らから交通犯罪・危険運転を受ける現実を、警察官自身が知っているからです。

    自転車利用者を批判するならば、自動車の交通犯罪の蔓延ぶりについてもきちんと指摘せねば、単なる弱者迫害、弾圧といった類の異様な記事になるだけです。歩道でさえ、歩行者でさえその交通死における加害車両のほぼ100%は自動車という凶器という現実を、きちんと直視し、その害悪の程度に応じたバランスの取れた記事を書くのがジャーナリストの努めだと思いますが、いかがでしょう?

    『道交法改正から1年、いまだ浸透しない自転車ルール』のような、自転車だけをやり玉にあげて、自転車レーンを塞ぐ自動車や、自転車レーンを歩く歩行者、自転車が真に安全で安心な通行ができるオランダのような構造分離自転車道を整備しない道路行政を批判しないアンフェアで偏向した記事を、いつまでメディアは書き続けるつもりなのでしょうか?

    ヨーロッパを見習え、というならば、ノルウェー・オスロなどは、市街地への自動車乗り入れを禁止にする方向性を明確にしております。

    日本も見習うべきですよね?市街地への自動車禁止を。ヨーロッパの施策なのですから。

    イギリス・ロンドンでは自動車は邪魔で迷惑な公害車両として市街地への流入を抑制するために、自動車に向けての通行課税として『渋滞税』を導入し、成功をおさめています。

    『自転車の街へ変貌するロンドン。15年間でクルマは半減、サイクリストは3倍に』というギズモードの記事にもある通り、イギリスは、地域の安全と環境、効率、魅力を最大化するために、自動車を削減し、自転車を増やしています。そう、自動車への締め付け強化を強め、自転車を優遇する政策を、交通の専門家らが推し進めているのです。

    日本はどうでしょうか?本当に自転車フレンドリーな環境整備ができていますか?自転車利用者をイジメたり、迫害を煽るようなような悪質な施策、広報や、メディアの記事についてはどうでしょうか? 

    自転車、自転車利用者をきちんと優遇しない姿勢は、環境と健康に対しての考えが世界的に高まるなか、極めて問題であるという認識を、我々は持たねばなりません。健康と環境と考えるならば、自動車を減らし、自転車を増やすことは、絶対の善であり、社会正義でもあるのですから。

    • ご苦労なことで

  3. 大都市部の歩道での自転車事故が、一時マスコミに大々的に取り上げられた。けど扱われ方がマズかった。「法律の通りに自転車は歩道でなくて車道を走りなさい」だけが見てる人に伝わり、何故そうすべきかは伝わってない。

    その為に、がら空きの自転車通行可の歩道を走らず交通量の多い幹線道路の車道を走る、または道路の右側を走る、あるいは車道の車線まん中を走る、というような自転車が増加した。(稀にこの3つを同時にやる猛者もいる。しかもフラフラと。)

    マスコミからの発信で必要だったのは、ココを走れではなく、周囲に注意を払い、他の自動車・自転車・歩行者と共存して通行しようと呼びかけることではなかったのか。法規制などはそういった意識・マナーの話の一部でしかない。

    自動車側にも同じ意識は必要だが、自動車運転免許はその最低限の担保ではある。運動エネルギーが大きく、事故時の被害が大きいのだから当然だ。軽い自転車は免許制にならないでほしいのだが、乗る側の意識が低いままではどうなることやら。

  4. 交通の鉄則は何だと思いますか?

    そう『弱者保護・弱者優先』です。弱者とは、主に歩行者・自転車・車いす利用者等の存在を指します。

    そして、歩道の歩行者でさえ、その交通死における加害車両のほぼ100%は自動車という凶器が元凶です。

    自動車への規制取り締まり、課税や罰則強化を続け、自動車を減らし、自転車優遇で自転車を増やせば、地域の安全と環境は向上するのです。

    日本は歩行者自転車といった弱者の安全の為にも、自動車の速度を落とすため、道路の制限速度を引き下げ、自動車の速度超過は移動式オービス等で徹底検挙し、自動車の速度を落とさせ、自動車の一時停止をもっともっと徹底的に取り締まるべきでしょう。歩道の歩行者の死の多くは、その自動車の一時停止無視という交通犯罪が元凶となっているのですからね。

    横断歩道や歩道の歩行者でさえその交通死における加害車両のほぼ100%は自動車という現実。

    自動車運転手らによる速度超過や、横断歩行者等妨害等違反や、歩道進入前一時停止無視等交通犯罪の違反率が9割以上とも言えるような異常な状況。

    これは、自動車への更なる規制強化、取り締まり強化、罰則の強化で早急に為されるべきです。

    重大事故の元凶は自動車なのですから。

    歩行者同士の衝突事故による高額賠償事例もあります

    『H18-6-15、東京地裁判決、平成17年(ワ)10078号、30:70』で検索して頂ければヒットするでしょう。

    歩行者に衝突した歩行者に、779万の賠償命令が下ったケースです。

    交通に関する記事をお書きになるならば、きちんと、こういった歩行者と歩行者の衝突事例についても言及すると、更に読者の理解が深まり、読者の利益になりますから、きちんと紹介していきたいものです。

    一か月に100円~300円程度な自転車保険に入って、自転車で移動したほうが、まだ安心かもしれませんね。

    そして、自動車運転手ならびに同乗者の死亡は、自転車より遥かに多いという現実にも言及したほうがいいでしょう。

    国土交通省資料 平成26年 状態別死者数 1位 歩行中 1498人 2位 自動車乗車中 1370人 共に加害車両は、ほぼ100%が自動車。歩道の歩行者でさえ死亡原因のほぼ100%は自動車加害による。

    自動車は車外の大勢の子供を殺め続けているだけはなく、自動車車内の子供も、大勢死亡させているのです。

    自動車を減らせば、いかに多くの人命が助かるか、救われるかがよくわかりますね。

    『「世界に学ぶ、なぜ今、自転車なのか」』 TBS 情報制作局プロデューサー  国土交通省提供資料 より引用

    (1) 渋滞の緩和:都心部から車を排除する政策をとって1年で、渋滞がなくなった、ビジネス効率が高まった、等の目覚ましい効果。

    (2) 交通死亡事故の激減 :交通死亡事故が激減した(初年度 死亡事例 0 件)。

    死亡事故は、自動車という1トン以上の重量を持つ危険物が動くから起きるものであり、

    自動車より自転車を選ぶ人が増えることによって、自動車が減り、死亡事故も減少する。

    道路から自動車という専有面積と重量が大きく高速で動く存在が無くなれば、重大事故原因要素を根本から無くせるため。

    (3) 医療費の大幅削減:・ 医療費の大幅削減に成功し平均寿命がのびた。

    自転車政策が立ち遅れているイギリスでは、環境ではなく医療費削減の目的で自転車活用推進政策が始まった

    (4)地域を劣悪化させる自動車排気ガスや騒音の減少

    ----

    自動車を減らせば減らすほど(そして自転車への乗り換えを進めれば進めるほど)重大事故が減る事実。

    『Europeans Are The Best Cyclists - OneEurope』でネット検索すれば記事が見つかるはずです。

    元凶である自動車が減れば減るほど地域は安全になるという事実が、調査結果により明らかに。

  5. 自動車は免許制のはずなのに、ドライバーらは道交法を知っていながら、悪質で危険極まる交通犯罪を繰り返している現実にも言及してこそバランスが取れます。

    自動車運転手らは道交法を知っているはずなのに、なぜ大勢が速度超過を繰り返し、なぜ9割以上もの自動車運転手らが横断歩行者妨害等違反を繰り返し、なぜ歩道進入前一時停止義務を無視する違反を大多数が繰り返すのか?

    なぜ自転車レーンを路上駐停車・違法駐車で塞いで弱者の安全を破壊するのか?

    なぜ自転車に対しての交通犯罪である安全車間距離不保持違反や、幅寄せ(暴行罪が成立し懲役二年以下等の刑罰)、警音器使用使用制限違反(歩行者や自転車を驚かせ転倒させれば厳罰になり)を繰り返し、それをテレビや新聞、こういったネットメディアは取り上げないのか?

    交通に関しての記事を書く記者ならば、きちんとバランスの取れた記事を書いてほしいと思います。

    移動手段ごとの、害悪の程度に応じたバランスの取れた記事を。自転車だけをヤリ玉にあげる、弱いものイジメな記事は害です。

    なぜ自転車レーンを歩く歩行者を批判しないのか?

    なぜ自転車レーンを塞ぐ自動車を批判しないのか?

    なぜ自転車の安全と便利をきちんと両立させる道路を整備しない行政を批判しないのか?

    なぜ自転車だけを批判し、弾圧や迫害を煽り立てるのか?それは悪質なアンチ自転車プロパガンダと変わりありません。

    公正公平な記事の執筆と公開を強く望みます。

  6. 現実に、歩行者にとっては自転車の方が車道を走る自動車よりも遥かに危険なのに、何が公正公平な記事を望むなんだかさ。

    論点ずれまくり。長くて誰も読まないし。

    • 『物事の優先順位。自動車事故と自転車事故。:レディオブログ 』

      で検索すればわかりますが、歩道でさえ歩行者の交通死の元凶は自動車ですよ。

      だから、オランダは、自動車を減らして自転車を増やして、自転車通行空間を整備することにより重大事故減少に性交しているのです。

  7. ドライバーからすると自転車が車道を通る方が危険。

    トラックの風にすごい煽られるんだぞ。

    • あんたの運転が下手だから。

  8. 私は自転車なんぞに乗りませんが、その側から一言。

    「自分はルールを守ってると思ってる方」

    そんな人ほど自転車を降りて欲しいですね。

    • 自動車乗車中の死者数は年間約1300人で自転車の約3倍、そして交通刑務所懲役者のほぼ100%は自動車運転手です。

      重大事故を憎むならば、自動車を降りるべきですね。そして自転車に乗りましょう。そうすれば重大事故も渋滞も公害も減ります。元凶である自動車を減らしましょう

  9. 道交法では、自転車の車道通行が謡われていても、これはあくまで行政の建前であり、道路構造令(

    道路建設時の基準)では自転車の車道通行は考慮されていない事をどう見るか?

    何故この視点に立った議論がなされないのか?不思議で仕方がありませんが。

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