引退した後も臨時で走りまくっていた「最後の国鉄形特急電車」はどこへ? 姿を見せなくなったワケ

JR東日本が公表した2025年夏の臨時列車。24年夏に人気を集めた「目玉」は残念ながらお呼びではないようです。背景を探ると、驚くべき事情がありました。

高崎線特急と「新幹線リレー号」の185系は“別物”

 一方、高崎線を通る急行列車に使われていた165系電車の置き換え用として、1982年にお目見えしたのが185系200番台です。200番台は寒冷地を走るため耐寒耐雪仕様にし、信越本線の横川―軽井沢間(廃止)にあった急勾配の碓氷峠を通れるよう補助機関車と連結できるようにしました。

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越後湯沢駅に停車中の185系(大塚圭一郎撮影)

 0番台との外見上の違いは、先頭部の下部にある警笛を覆う「タイフォンカバー」が0番台はメッシュ状なのに対し、200番台は耐雪カバーである点です。

 200番台は登場時、白色の車体に緑色のラインが入れられました。高崎線を通る急行「あかぎ」(現在の特急「あかぎ」)や急行「草津」(現在の特急「草津・四方」)などに使われ、リニューアル時には白い車体に群馬県の榛名山、妙義山、赤城山の「上毛三山」をモチーフとした黄色と灰色、赤色のブロックパターンを施した塗装に変えました。

 185系200番が特に注目されたのは、東北・上越新幹線が上野駅へ延伸開業する前の「新幹線リレー号」としての運用でした。東北新幹線は1982年6月に大宮―盛岡間で、上越新幹線は82年11月に大宮―新潟間でそれぞれ開業し、上野へ延伸する1985年3月までは主に185系が「新幹線リレー号」として上野―大宮間を走り、途中はノンストップでした。

37年ぶりの復活に「懐かしい」「コレジャナイ」

 185系で最後まで残った「C1編成」は、上越新幹線開業40周年を記念して2022年11月に「新幹線リレー号」として上野―大宮間を復活運転しました。「JNR」マークも再現した現役時代の塗装でよみがえったのは約37年ぶりとなり、沿線では「懐かしい」との声が出ました。

 しかしながら、見た目はそっくりでも実物とは大きな違いがありました。C1編成は「踊り子」の東京―修善寺間に使われていた185系0番台で、「新幹線リレー号」で用いていた200番台ではなかったのです。

 もともとは5両編成だったのを同じ0番台のC2編成と組み替えて6両編成となり、2022年に200番台の塗装に変えた際にタイフォンカバーを耐雪カバーに交換しました。

【違い分かりますか?】これが最後までの残った185系の「塗装逆転現象」です(写真)

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