南北線の混雑緩和なるか?「8両化」がスローペースな理由とは “同じ車両”がずっと製造され続ける!?
8両編成と6両編成が混在する東京メトロ南北線。今後、8両化はどこまで進むのでしょうか?
まだまだ6両編成が残る南北線
東京メトロは2025年4月、今年度から2027年度までの中期経営計画を公表。その中に、南北線車両の8両化を推進する方針を盛り込みました。ただ8両化は非常にゆっくりとしたペースで進む見込みです。なぜなのでしょうか。
南北線は長らく6両編成での運転でしたが、2022年4月から東急の車両による8両編成の運行が始まりました。2023年3月18日の東急・相鉄新横浜線開業後は、相鉄の車両も8両編成で乗り入れるようになっています。
一方で肝心の東京メトロの車両は、2023年に1編成が8両に増結されただけで、6両編成が中心です。9000系は全23編成のうち13編成(09~21編成)を対象に、新造した中間車2両を増結し、8両化することが2023年に発表されています。
東京メトロは今回の中期経営計画で、新たに9000系を6編成8両化する方針を示しました。ただ中期経営計画が終了する2027年度時点でも、当初計画していた13編成の8両化は完了せず、まだまだ6両編成が残ります。
東京メトロによると、9000系13編成を対象に8両化を実施する当初の計画は「現時点で変更はない」(広報部 広報課)とのこと。8両化が非常にゆっくりとしたペースで進む理由については「車両の使用期間に応じた大規模工事時期に合わせて8両化を施工するため」と話します。




9000系が最初の導入から35年経っているなら、新車19000系や半蔵門線08系を8両に短くした「09系」はなぜ導入しないのでしょうか?
東京の地下鉄で自社局の新車が導入されていない路線は南北線だです。