有楽町線「足立区延伸」は“ここに通す!” 猛アピール中の地域とは? 途中駅どこに?

地下鉄有楽町線を千葉県野田市まで延伸する構想がありますが、そのルートは決まっているわけではありません。しかし、「地下鉄の延伸を!」と猛アピールしている地域が、東京都足立区内にあります。

途中2駅はどこにできる?

 足立区は2012年から13年という早い段階で、葛西用水路沿いルートを想定して、亀有―八潮間の概算建設費や需要の調査を行っています。このときには、環七通り北側の大谷田と、区の最北東部の六木(むつぎ)に中間2駅を設置する想定でした。

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葛西用水路沿いの横断幕(乗りものニュース編集部撮影撮影)

「区東部の鉄道不便地域に駅を設けて、利便性を向上させたい」と区の担当者は話します。

 葛西用水桜通りは一般的な狭い2車線道路ですが、その横を流れる用水路と側道まで一つの道路空間と捉えれば、幅20m以上はありそうです。これなら地下に鉄道を通せるだけのスぺースも確保できるか……とも思いましたが、区によると、実際に鉄道を通せるかなど、詳細な調査はまだ行っていないとのこと。

 そもそも、前後の葛飾区内も八潮市内も、地下鉄のルートはまだ具体的に定まっていないといいます。

 区が横断幕などのアピールを強化しているのは、次回の運輸交通政策審議会の答申を見据えているそうです。鉄道の新線整備は、この答申に基づいて行われてきました。「前回の答申が平成28年(2016)年で、おおむね15年おきと考えると、次の答申は令和12年(2030)度になるとみられます。それに向けて機運を醸成すべくアピールしています」とのこと。

 実際に葛西用水路沿いへ地下鉄を通せるかはさておき、いち早くルートを“決め打ち”してアピールを続けてきた足立区。その悲願は実現するのでしょうか。

【途中駅も決めてる?】これが有楽町線「足立区延伸」ルートです(地図/写真)

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コメント

2件のコメント

  1. そんなことより急行作れよ

  2. 地上権が及ばない地下40メートルをシールド工法で堀り進むより、葛西用水桜通りを高架橋で通す方がコスト的に安く済むでしょう。万一の施工ミスで住宅地の地盤沈下の心配もいらない。