中古のF/A-18を33機購入 東南アジア諸国と中国の緊張関係も考慮か マレーシア空軍が大幅増強

クウェート空軍が保有するF/A-18「ホーネット」戦闘機をマレーシアに移管することについて、アメリカ政府が許可。

「スーパー」ではなく「レガシー」の方のホーネット

 マレーシア空軍のタン・スリ・アスガル・カーン・ゴリマン・カーン司令官は、2025年6月17日、クウェート空軍が保有するF/A-18「ホーネット」戦闘機をマレーシアに移管することについて、アメリカ政府が許可を出したと発表しました。

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マレーシア空軍が購入予定のクウェート空軍のF/A-18「ホーネット」(画像:アメリカ空軍)

 この許可により、マレーシアは中古のF/A-18戦闘機を最大33機取得する計画が正式に承認されました。同国は2017年からF/A-18導入に関する交渉を進めており、長年の悲願が実を結んだ形です。

 これまでマレーシア空軍ではF/A-18D型8機を運用してきましたが、今回の中古機導入により、戦力は大幅に強化される見通しです。背景には、退役したMiG-29Nの後継機不足に加え、南シナ海における地域的緊張の高まりもあります。

 実際、ベトナムやフィリピンと並び、マレーシアに対しても中国は領有権を巡る圧力を強めており、2021年5月には中国軍機16機がマレーシアの排他的経済水域(EEZ)に侵入。これに対し、マレーシア空軍はBAE「ホーク」戦闘機を緊急発進させる事態となり、より高性能な戦闘機への更新の必要性が一層高まっていました。

 なお、クウェート空軍のF/A-18は、他国の退役機と比べて使用期間が短く、機体の状態も良好とされていることから、マレーシア空軍が購入を決断する大きな要因となったようです。

【画像】もうひとつの主力機 マレーシア空軍が運用中のSu-30MKM

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