「天空の高速」4車線化さらに前進! 豪雪山岳地帯の東海北陸道で10月運用開始

東海北陸道の白川郷IC~五箇山IC間の一部で、4車線区間が増えます。

県境部付近が4車線化

 NEXCO中日本は2025年9月25日、東海北陸道の白川郷IC~五箇山IC間の一部で10月24日14時から4車線運用に切り替えると発表しました。

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東海北陸道の富山側4車線化済み区間。奥の山岳部を越える一部区間が今回4車線化する(乗りものニュース編集部撮影)。

 岐阜と富山を結ぶ東海北陸道は、高速道路の日本最高地点(標高1085m)も通る山岳路線です。2019年までに岐阜県側の一宮JCT~飛騨清見IC間(約117km)が4車線化されましたが、それ以北の飛騨清見IC~小矢部砺波JCT間(約68km)は日本有数の豪雪地帯、かつトンネルが7割を占めるといった工費の高さなどから、4車線化が後回しにされていました。

 しかしその区間も富山の平野部側から順次、事業化や4車線供用が進んでおり、ついに今回、岐阜県境手前の区間で4車線化工事が完成します。

 10月24日に4車線化するのは、五箇山ICの南側の真木トンネルを含む延長2.8kmです。NEXCO中日本は、対面通行が解消され、安全性や時間およびネットワーク信頼性の向上、機能強化による災害時のリダンダンシー(冗長性)確保が期待されるとしています。

 なお、難工事で知られた日本第3位の長さの道路トンネルである飛騨トンネル(1万712m、飛騨清見IC~白川郷IC)についても、2024年から4車線化に向けた準備調査が始まっています。

【地図】ここが東海北陸道の「4車線化」区間です

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