護衛艦の船内生活は過酷!? スマホ封印・超絶収納・世代ギャップ… 乗員が語るリアル

陸の上の隊舎とは異なり、私物の持ち込みが制限される自衛艦。そもそもプライベートスペースが狭いため、洋服や生活用品なども工夫して数を減らしたりコンパクトにしたりすることが求められるようです。

「収納を極めしもの」それが艦乗り

 ほかにもアナログ媒体、つまり漫画や小説も余暇を楽しむアイテムのひとつ。隊員同士で貸し借りする光景も日常だとか。さらに最近では隊員同士で『ポケットモンスター(ポケモン)』や『遊戯王』などのカードゲームで盛り上がることもあるそうです。

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出港中は3時間勤務・6時間休憩のサイクルが一般的な水上艦。勤務体系の例(画像:海上自衛隊)。

 ちょっと変わったハナシになると、長期航海をしている艦に、洋上で物資を輸送する洋上移送が行われるときに、読み終わった雑誌などを差し入れることも。雑誌は漫画や小説と違って、洋上では得られない陸地の「いま」が詰め込まれているので、雑誌は隊員からも喜ばれる差し入れだそうです。

 ちなみに、意外にも艦艇の持ち込みアイテムで重宝されがちなのが、キャンプ用品です。艦は航海を終えてドックに入ると空調が使えなくなるので、冬場は寝袋などのアウトドア用品が大活躍。ここぞとばかりにこだわりのキャンプギアを持ち込む隊員も多いそう。普段はハイテクな艦艇生活ですが、ひとたび修理に入ると意外にもサバイバルな一面もありました。

 洋上は厳しい環境も多いけど、だからこそ工夫して生活を整えることが大切になってきます。

 私物を厳選し、収納を極めしもの。それが艦乗りの人たちです。帰港したときにお土産を持って帰ってきてくれたら、限られたスペースにお土産の隙間を開けておいてくれた証左です。素直に感謝しましょう。

【マンガを読む】世代によって違う? スマホ使えない海の上で退屈しない過ごし方

Writer:

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

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