【21世紀最初の観艦式】東京湾で米軍艦とロシア軍艦が肩を並べた ― いまでは考えられない“奇跡の1日”
2002年、海自創立50周年を記念し、東京湾で初の国際観艦式が開催されました。世界11か国17隻が参加し、米ロ大型艦が並ぶ歴史的な光景が日本で実現したのです。世界が今ほど緊張していなかった、在りし日の一幕を振り返ります。
海自潜水艦とロシア潜水艦の“夢の競演”まで
今から23年前の2002(平成14)年10月13日、海上自衛隊創立50周年を記念する国際観艦式が挙行されました。
これは海上自衛隊として初めて外国軍艦を招いて実施したものであり、冷戦終結後、アジア太平洋地域で開催された初の国際的な観艦式として、国内外から大きな注目を集めました。
式典は、観閲官である当時の小泉純一郎内閣総理大臣が乗艦した護衛艦「しらね」(観閲艦)を中心とし、海上自衛隊の艦艇約40隻、航空機約70機が参加しました。
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Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。




