国鉄特急車両の象徴「485系」特急形電車、半世紀を経て定期運用終了へ

JR東日本新潟支社とえちごトキめき鉄道が、2017年3月のダイヤ改正で新潟~糸魚川間を走る快速列車を廃止。これにより、国鉄時代からおよそ半世紀にわたり全国で走り続けてきた485系特急形電車の定期運用が終了します。

485系唯一の定期列車、2017年3月で廃止

 2016年12月16日(金)、JR東日本新潟支社とえちごトキめき鉄道は2017年3月4日(土)に実施するダイヤ改正の概要を発表。えちごトキめき鉄道の糸魚川駅(新潟県糸魚川市)とJR新潟駅のあいだを1日1往復している快速列車が廃止されることがわかりました。

 この列車は2015年3月、北陸新幹線・長野~金沢間開業まで走っていた特急「北越」の流れをくむ形で設定されたもので、車両は485系電車が使われています。

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全国各地を特急列車として走っていた485系電車。写真は上野~会津若松間の特急「あいづ」(1993年10月、恵 知仁撮影)。

 485系電車は国鉄時代に造られた特急形車両で、直流、交流50Hz、交流60Hzの3電源に対応。1960年代から1400両以上が製造され、全国各地でおもに特急列車として使用されました。現在、毎日運行される485系の列車はこの糸魚川~新潟間の快速のみ。この列車が廃止されることで、485系の定期運用が終了します。

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現在、糸魚川~新潟間の快速で使用されているタイプの485系電車(3000番台)。1990年代からリニューアルされたもの(2010年9月、恵 知仁撮影)。

 ダイヤ改正日から、えちごトキめき鉄道は糸魚川~直江津間で普通列車を1往復新設。JR東日本は土休日に、新型のE129系電車を使用した直江津発長岡行きの快速列車を新たに運転します。基本的に糸魚川~新潟間は、直江津駅や長岡駅での乗り換えをともなうダイヤに変更されます。

【了】

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