天王洲“アイル”“ゲートウェイ”は駅の「キラキラネーム」…イメージ戦略? 駅名「漢字+カタカナ」のナゾ
高輪ゲートウェイ、虎ノ門ヒルズ、高輪ゲートウェイ、多摩センター……近年、カタカナ交じりの駅名は珍しいものではなくなりましたが、その由来に疑問を持つ駅もあります。これら「漢字+カタカナ」駅の命名にはいくつかの法則性があります。
ただ「カッコいいから」じゃない
近年増加傾向にある「漢字+カタカナ」の駅名は、SNSを中心に「駅のキラキラネーム」などと呼ばれることがあります。
なかでも代表例として挙げられるのが、JR山手線の高輪ゲートウェイ駅です。駅に直結する品川車両基地跡地の複合開発「高輪ゲートウェイシティ」は2026年3月28日にグランドオープン予定ですが、同駅名に決定したことは大きな話題となりました。
「ゲートウェイ」とは東京の国際的な玄関口という意味を込めたもので、江戸時代の重要な関所であった「高輪大木戸」にもなぞらえて命名されたといわれています。しかし駅名公募では「高輪駅」が最多得票だったことから、一般の意見を差し置いての駅名決定には賛否両論が飛び交いました。
こうした「漢字+カタカナ」の駅名はほかにもあります。例えば、東京モノレールとりんかい線が乗り入れる天王洲アイル駅は、周辺の再開発地区名に由来する駅名です。
「天王洲」とは江戸時代、海中の土砂が堆積してできた洲に、漁師の網へ牛頭天王の面が流れ着いたという伝承に由来するとされています。また英語表記は「Tennozu Isle」であり、「アイル」は英語の「Isle(島)」を意味します。埋立地の再開発に際して名付けられた名称です。
りんかい線にはこのような再開発由来の駅名が多く見られます。東京テレポート駅は臨海副都心の当初の事業愛称「東京テレポートタウン」から、品川シーサイド駅は複合施設「品川シーサイドフォレスト」に由来します。
特定の施設に由来する駅名という点では、東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅も同様です。施設が先に開業し、その後に駅が整備された点は、高輪ゲートウェイ駅とは逆の事例として語られることもあります。
一方、JR武蔵野線の越谷レイクタウン駅は、特定の施設ではなく周辺のニュータウン名に由来します。現在では行政地名自体が「越谷市レイクタウン」となっており、駅名が地域全体に浸透した成功例といえるでしょう。
地域全体に浸透したという点では、「多摩セン」の愛称で呼ばれる多摩センター駅や、「たまプラ」と呼ばれるたまプラーザ駅なども挙げられます。
なお、多摩センターには同名の特定施設があるわけではありません。計画段階では「多摩中央」という仮称が用いられていましたが、駅南側が多摩ニュータウンの「都市センター地区」と位置付けられていたことから、都市機能の中心を意味する「中央」を英語化し、「多摩センター」と名付けられました。





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