天王洲“アイル”“ゲートウェイ”は駅の「キラキラネーム」…イメージ戦略? 駅名「漢字+カタカナ」のナゾ
高輪ゲートウェイ、虎ノ門ヒルズ、高輪ゲートウェイ、多摩センター……近年、カタカナ交じりの駅名は珍しいものではなくなりましたが、その由来に疑問を持つ駅もあります。これら「漢字+カタカナ」駅の命名にはいくつかの法則性があります。
「セントラルパーク駅」ですが、そんなものはありません
また、たまプラーザの「プラーザ」はスペイン語で「広場」を意味します。一帯を多摩田園都市の中心に据え、広場を中心とした街づくりを目指したことがうかがえます。
命名に際しては、開設当時の東京急行電鉄(現・東急電鉄)社長であった五島昇が発案したといわれています。「語呂の良さ」「親しみやすさ」「地域のシンボルとなること」などが考慮されたとされ、暫定駅名は周囲の町名に合わせた「元石川駅」でした。
このようにカタカナを含む駅名の多くは、単なる地名ではなく、街づくりのコンセプトや都市ブランドを反映している場合も少なくありません。
こうした街づくりのイメージ戦略は、21世紀に開業したつくばエクスプレス(TX)でも見られます。同路線ではニュータウンのイメージを前面に出した駅名が採用され、柏の葉キャンパス駅や流山セントラルパーク駅などがその代表例です。
柏の葉キャンパス駅は、柏の葉公園や東京大学柏キャンパスがあること、さらに周辺一帯で進められている「柏の葉国際キャンパスタウン構想」に由来します。これは天王洲アイル駅や東京テレポート駅と同様、再開発地区のコンセプトを反映した駅名といえます。
ところが流山セントラルパーク駅の周辺には、「セントラルパーク」という名称の公園は存在しません。同駅が開業する前の市民アンケートでは、市の中心にある公園にちなんだ「流山運動公園駅」が有力とされていました。しかし最終的には都市イメージを重視し、「流山セントラルパーク駅」という名称が採用されました。
流山市は「新しい街づくりの方向性を示す」「未来を担う若い世代の感覚を大切にする」といったコンセプトを掲げ、マーケティング戦略の観点からも街に比較的高級感のあるイメージを持たせることを意図したとされています。こうして開業直前に現在の駅名が決定するという、異例の経緯をたどりました。
駅名変更の例としては、南町田グランベリーパーク駅もあります。同駅は再開発に伴い、それまでの「南町田駅」から改称されました。商業施設「グランベリーモール」を一度閉鎖して全面建て替えを行い、公園や駅を含めた一体的な再整備が実施されたことが背景にあります。
また、2028年には北海道北広島市で新駅「北海道ボールパーク駅」の開業が予定されています。これはプロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドHOKKAIDOを核とするエリア開発「ボールパーク構想」に由来する名称で、現在は仮称ではあるものの、今後の正式駅名の決定が注目されています。
一見すると「キラキラネーム」のように見える駅名も、再開発や都市ブランド戦略の中で生まれたものが少なくありません。駅名は単なる地名ではなく、街の将来像を示す“看板”としての大切な役割も担っていると言えるでしょう。





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