西武の描いた「次世代通勤電車」とは? 新型40000系まもなく登場 子どもへの配慮も

最初の2編成は「特別仕様」で登場

 40000系は通勤形の車両では珍しくトイレを1か所、備えているのもポイントです。車椅子でも利用できるほか、おむつ交換用の設備も用意されました。「S-TRAIN」で元町・中華街~西武秩父間を乗車すると2時間以上を要しますが、そうした長時間の乗車も安心して行えるとのこと。

Large 170213 seibu40000 04
40000系電車のトイレ。4号車に設けられる(2017年2月、恵 知仁撮影)。

 西武鉄道はこの40000系電車を、1977(昭和52)年に製造が始まった黄色い2000系電車の代替として10両編成8本、合計80両を製造する計画で、そのうち2016年度に製造される2本と、2017年度に製造される4本の合計6本60両が「ロング・クロスシート転換車両」で、2019年度に製造される2本はロングシート車両になる見込みです。「S-TRAIN」に使われないロングシートの2本は運行時間が短いことから、トイレは設置しない予定とのこと。

 また、2016年度製造の2編成は中吊り広告が紙ではなく、すべてデジタルサイネージになった「特別仕様」で登場。「S-TRAIN」のクロスシート状態で長時間乗車した場合に適したデジタルサイネージ中吊り広告にしたといいます。

「最も進化した通勤車両と自負しております」(西武鉄道 後藤高志取締役会長)

 40000系電車を使用した「S-TRAIN」は2017年3月25日(土)から、平日は所沢~豊洲間で7本、土休日は元町・中華街~所沢、飯能、西武秩父間で5本が運行されます。

【了】

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. せっかくの報道発表で編成写真を撮るんだから,きちんと標準レンズで絞り込んで撮って欲しいですね.先頭のLEDがまだらの写真なんて下の下.

  2. これが4、50年経ったら近江鉄道に譲渡されるのか〜
    楽しみだな〜!

  3. この車両の4号車にトイレが入るわけだから、これからの通勤電車にはトイレ付きの車両が必要だと思う。
    小田急は長距離の割にはその手の設備が遅れているから、小田急もそこは危機感を持っておいた方が良い。
    とはいえ、小田急と西武では混雑が違うから一概に言えないが。
    それでこの40000系が東横線で成功したら東急も同じような車両が東横線や目黒線で入れても良いと思う。
    混雑の激しい田園都市線は大井町線直通を増やした方が先決だが、東横線や目黒線はこの手の車両を入れても問題ないと思います。