昭和生まれ41歳のディーゼルカーどうなる? 「新型」登場から10年 開業時の車両の置換え計画「意外な展開」に!?

開業41年を迎えた茨城県の路線で、当初からのディーゼル車両が活躍を続けています。関係者を直撃したところ、置き換え計画の「意外な行方」を明らかにしました。

初期導入車両は1両だけ残存

 6000形のうち開業時に導入された1985年製の車両は6両あり、うち現役なのは6006号が唯一です。この車両と、1990年製の6015号の2両は2024年にリニューアルが実施され、外観で変わったのは行先表示器です。

 もともとは白地に黒文字で行き先などを記した方向幕でしたが、リニューアルした2両は3色LED(発光ダイオード)式の表示器に交換されました。オレンジ色の文字で行き先を発光。緑色の文字の「ワンマン」に切り換える場面も見られます。

 他にも老朽化した部品を交換したほか、内装の床材や化粧板の交換、転換クロスシート座席のモケットを取り換えるなどしました。

 関係者はこのリニューアルについて「基本的には延命対策工事だった」と説明し、6006号と6015号は当分残すことになることを明らかにしました。

今後の置き換えは8000形の増備ではない!

 関係者は営業運転で使われている6000形は「今のところ7両ある」とし、うち当分残すことになる6006号、6015号を除いた5両の置き換えを進めていくことを明かしました。

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鹿島臨海鉄道6000形のリニューアル車両。行先表示器がLED式に(大塚圭一郎撮影)

 ただ、5両の6000形の代わりとなるのは「8000形の増備ではない」とし、新たな電気式気動車を2026年度から順次導入することを打ち明けました。

 最初の1両は2026年度の営業運転開始を予定しており、購入のために国と茨城県、沿線の水戸市、鉾田市、鹿嶋市、潮来市、大洗町の5市町から支援を受けます。電気式気動車に関する詳細や、2026年度の導入時に6000形のどの車両が廃車になるのかについて鹿島臨海鉄道は「現時点では回答を控えさせていただきます」とコメントしています。

 鹿島臨海鉄道にはその後も「2026年度に導入するのと同じ形式の車両を2年に1両のペースで導入し、8年間かけて4両導入し、これに合わせて6000形の置き換えを進めていく予定」ということでした。

 これらの説明に基づくと、更新計画が変わらなければ6000形は少なくとも2030年代半ばまでは運用され、その時点で6006号と6015号が現役ならば少なくとも2030年代後半までは残存する見通しです。電気式気動車の登場で6000形の出番は減りそうですが、形式としては登場から半世紀後も残ることが期待できます。

【写真】これが鹿島臨海鉄道の「新型車両」です!

Writer:

1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。

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