実は“重さ”ではない? 「総トン数」と「重量トン」の違いとは

「10万トン級の巨大船」は「重さ10万トン」なのか!? 実は船の「トン」は重さではない場合があるんです!

「トン」の由来は酒樽を叩いた音!?

 そもそも、なぜ容積や積載力を表す単位に「トン」という言葉が使われるようになったのでしょうか。そのルーツは大航海時代の欧州、15世紀頃まで遡るとされています。

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海上保安庁の巡視船は「総トン数」を用いている(画像:写真AC)

 当時、フランスからイギリスへワインを運んでいた船では、ワインを入れた酒樽(Tun)をいくつ積めるかが、その船の能力を測る基準となっていました。

 酒樽を数える際には、中身が空かどうかを確認するため棒で叩きました。このときの「タン、タン」という打音、または樽そのものを指すtun(=ton、tone)という言葉が、単位「トン」の由来になったと説明されています。

 現代では、こうした歴史的な背景から生まれた船を測る単位が整理され、用途にあわせて使い分けられているのです。また、今回紹介した2つ以外にも、客室などの収益に貢献する部分のみを測った「純トン数」や軍艦などで用いる「排水トン数」といった測り方があります。

 まとめると、船の「カサ」を知りたいときは「総トン数」、「運べる量」を知りたいときは「載貨重量トン数」ということです。次に船のニュースを見るときは「トン」が何を表しているのか注目してみると、その船の用途や役割を知ることができるでしょう。

【イラスト解説】一目でわかる! 「総トン数」と「載貨重量トン数」

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