「暗視ゴーグル=緑」はもう古い!? 米特殊部隊も乗り換える最新「ナイトビジョン」何色で表示? 新型はメリット圧倒的!

近年は「緑色」から「白黒」へ? 最新技術で変わりつつある「闇夜の視界」の秘密

人間の目は「緑」に敏感! わずかな色の違いを見分けるための必然

 ミリタリー映画やドキュメンタリー番組などで、暗闇の中を映し出す「ナイトビジョン(暗視装置)」の映像を見たことがある人は多いでしょう。その多くは、独特な「緑色」の世界として描かれています。なぜ赤や青ではなく、緑色が選ばれているのでしょうか。

 

Large 20260414 01

拡大画像

夜間飛行訓練のため暗視装置を使用するKC-46A空中給油機の乗員たち(写真:アメリカ空軍)

 その最大の理由は、人間の目が持つ生理学的な特性にあります。人間の目は緑のトーンに敏感で、ほかの色より多くの「緑の濃淡」を見分けられるため、暗視装置の表示色として緑が選ばれてきたとされています。

 暗闇で作戦行動を行う際には、対象が「どのような形か」「動いているか」を瞬時に判断しなければなりません。人間は多くの濃淡を区別できる緑色を使うことで、わずかな影の変化から敵や障害物を捉えやすくなるのです。

 これには、人間の目が光を捉える感度のピーク(波長)も関係しています。明所視のピーク(約555nm)は緑付近ですが、暗所視のピーク(約515nm)は青緑側に寄ります。暗視装置が緑系の表示を採用してきた背景には、こうした視覚特性も関係していると説明されています。

 また、技術的な歴史も影響しています。暗視装置(イメージ増倍式)では、増幅した電子を「蛍光体」スクリーンに当てて像を再び光として表示します。一般的な方式では、この表示が緑系になると説明されています。

 さらに、緑表示は「長時間でも見やすい」「頭痛が出にくい」といった理由で語られることもあり、実用面で支持されてきた面もあります。

【こう見える!】これが暗視装置の視界です

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. コロナパンデミック以前から『白青色』気味な光増感チューブは有ったんだけどなぁ…>最新鋭は「サーマル映像と合成する」暗視ゴーグル、四眼型も既に出てる

    …未だ進んでないのは、デジタル光増感によりカメラ素子から取り込んた映像を『合成カラー』に変えて暗闇を擬似的に明るくする「デジタル式暗視ゴーグル」

    デジタルNVは「ドローン操縦用ゴーグル』みたいな形になれば、夜間戦闘に技術跳躍が起こるだろう