新幹線グリーン車より広いだと…!? 高速バス「4列シート」の進化がスゴい! 「狭い」「プライバシーなし」を覆す最新座席の数々

数ある高速バスの中でも、詰め込みのイメージが強い2+2列座席配置の「4列シート」ですが、快適性への工夫によりかつてのイメージを覆す車両も登場しているようです。最新4列シートを見ていきます。

昼間のバスもじわりと進化

 日本の高速バスは1969(昭和44)年の、国鉄による「東名ハイウェイバス」を最初とします。この時は、座席が2人掛け+2人掛けの「4列シート」でした。

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ウィラーエクスプレスのバス車両(安藤昌季撮影)

 1986(昭和61)年、阪急バスと西鉄バスが夜行高速バス「ムーンライト」号で1+1+1列配置の「3列シート」を導入。さらに1989(平成元)年、西鉄バスがフルリクライニング可能な「スリーピングシート」や各座席を仕切る「プライベートカーテン」を導入するなど、快適性が進化し続けてきました。

 そして1995(平成7)年、弘南バスの「ノクターン」号で「スーパーシート」と称する1+1列座席がついに実現。個室のようなカーテンや液晶テレビを装備した豪華さで話題となりました。2017(平成29)年には、座席に側扉が付いた関東バスの個室バス「ドリームスリーパー東京大阪」号が走り出し、プライベート性の頂点に。

 3列シートも2025年、高知駅前観光がフルフラットシート「ソメイユ・プロフォン」を装備した高速バスの運行を開始し、快適性は向上し続けています。

 では、原点となる4列シートはどうなのかというと、こちらも進化し続けています。今回は、座席鉄である筆者(安藤昌季:乗りものライター)が近年乗車して印象に残った4列シートバスを取り上げます。

 まず昼行バスから。近年のバスはデザインも進化しています。例えば連携する鉄道車両と外観を合わせることも多く、小田急箱根高速バス(現・小田急ハイウェイバス)は小田急電鉄の特急ロマンスカー「GSE」とデザインを合わせた「GSEカラーバス」を2018年から運行。JR九州バスの高速バス「B&Sみやざき」は、800系新幹線をイメージした車両を走らせており、パウダールーム付きトイレやWi-Fi、USBポートなども装備され、フローリングの床が美しいデザインです。

 また、プライベート感の進化が見られる車両も出現しています。ジェイアール四国バスは座席間カーテンを導入しており、落ち着いた車内空間の実現に寄与しています。

 夜行バスは、「プライベート感」と「快適性」の進化が見られます。

 例えばウィラーエクスプレスの4列シートバス「プライム」。座席には顔部分を覆う「カノピー」があり、スマートフォンのホルダーも装備されているため、夜間消灯後もスマートフォンを使うことが可能です。隣席との間にパーテーションを展開できるため、他の乗客と身体が触れないというメリットがあります。付帯装備は毛布、USBポート/コンセント、物掛けフック、網ポケットです。

 座席の設計も進歩しています。骨格を考慮して座席の硬さを変えていくという設計であり、レッグレスト&フットレスト装備もあって、4列シートとしてはそれまでのバスとは比較にならない居住性となりました。

 座席幅は44cmで、リクライニング角度130度。座席間隔は91cmです。

【進化】高速バスの「最新4列シート」を見る(写真)

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