旧陸軍の「遺物」が現役…!? 使い勝手の良い鉄道連隊の「生き証人」、まだ身近に存在するかも?

旧日本陸軍の鉄道連隊が使用した貨車が、戦後80年以上を経た今も、日本の地方私鉄の車庫で“現役”として使われています。

「現役」の九七式貨車を訪ねる

 九一式と九七式貨車は、戦後も81年を経過してさすがにお目にかかれないのではと思われますが、いくつかの鉄道会社では車両基地の片隅に留置されたり、保線用貨車として“現役”であったりと、実はまだ存在しています。

 茨城県のひたちなか海浜鉄道湊線を訪れました。那珂湊駅は湊機関区が併設され、同線の中枢です。この機関区内には機材を積んだ移動台車があり、そのうちの2台が九七式貨車です。

 いつ頃からあるのか、機関区と駅の職員に尋ねてみたところ、「気が付いたら存在していました。いつ頃からあるのかは不明なのです」とのことで、湊線の九七式貨車は車両ではなく機材の扱いとなっており、正式な資料は残存しておらずはっきりしません。

 那珂湊駅構内の九七式貨車を探索したところ、許可を得て立ち入った箇所も含めて確認できたのは合計8台でした。ホームからはなかなか確認できない場所に留置されていますが、事前に那珂湊駅へ連絡すれば、機関区内の九七式貨車は見学が可能です。

 2026年現在、機関区内に残存するのは2台のみです。コロナ禍前後に資材整理されて数を減らしました。残った2台は荷物運搬用の台車として現役であり、本線上は走行しませんが、戦後81年を迎える今なお現役なのは驚くべきことです。

【現役】旧陸軍の「生き残り貨車」を見る(写真)

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