“伝説の立ち食い駅ラーメン”最後の1日って? 56年の歴史に幕、閉店が“異常事態”と化した一部始終

2026年3月末、東武スカイツリーライン西新井駅のホームにあった立ち食いラーメン店「西新井らーめん」が56年の歴史に幕を下ろしました。その最終日に密着しました。

常時30名が列をつくり、待ち時間は1時間

 最終日の午前8時、お店の開店時間からすでに10名程度の行列ができており、お昼時に合わせてその行列はどんどん増えて行きました。そして、16時以降は店舗前のホームが人でいっぱいになる状態となり、それは閉店まで続きました。

 2名の警備員が人員誘導を行ない、店舗スタッフも調理とは別に3名が店外でお客の案内をし、店舗をスムーズに回していきます。さらに東武鉄道のスタッフも安全監視を兼ねて、現場での列の誘導・告知をおこなっていました。

 西新井駅の1日あたりの利用者数は6万人程度で、帰宅ラッシュ時にはラーメン店のあるホームも利用者が多くなります。ここに常時30名以上の行列ができるのは、空間的には混雑した状況となります。ラーメンを食べるお客さんの待ち時間も1時間を越えていました。しかし、当日のホームでは大きな混乱は発生しませんでした。

 その理由のひとつは、最終日にやってきたお客さんの多くが西新井駅を日頃から使っている地元民であったことだと思われます。

列に並ぶ60代の男性は「学生時代からずっと西新井に住んでいて、子供の頃からこのお店は知っているよ。通勤、通学で電車を使う度にずっと見ていたけど、こんなに人がいっぱいになったのは初めてでビックリだよ」という。

 半世紀以上も営業していた立ち食いラーメン店は地域のシンボルというだけでなく、西新井駅を利用する人々にとって“人生の日常風景”となっていたのかもしれません。

 食べ終わった後に「ごちそうさん、いままでありがとうねー」とこれまでの営業に感謝をする人もおり、厨房のベテラン女性スタッフが「ああいう風に言ってくれる人もいるんだねー」と嬉しそうに笑っていました。

【写真特集】「東京最後の駅ホームラーメン」最後の日をダダーッと振り返る

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