「上が丸見えで大丈夫?」大戦中に“屋根なし戦車”が実戦で使われた意外な理由 当時の戦術プランとは?
第二次世界大戦中には上部の防御をそもそもまったく考慮しておらず、“むき出し”だった戦車も存在しました。そのひとつが、第二次世界大戦中にアメリカで開発された駆逐戦車です。
実はドイツにも似たようなコンセプトの車両があった
ちなみに、第二次世界大戦中にはドイツ軍でも、既存戦車の生産ラインを流用しつつ、生産が複雑な砲塔を撤去し、代わりに砲を車体に直接搭載する対戦車自走砲が開発されています。
これらの車両は、初期の「マルダー」シリーズこそ上部がむき出しの構造でしたが、後に登場した「ヘッツァー」は密閉式の戦闘室(固定式上部構造)を備えていました。「ヘッツァー」は、大戦後半にドイツ軍が採用した、敵の進入路に待ち伏せる機動防御戦術において運用されると、その真価を発揮するようになります。
同じく「戦車を駆逐(排除)」する車両ではありますが、アメリカ軍の駆逐戦車は攻勢的な運用、すなわち“攻めの待ち伏せ”に特化していたのに対し、ドイツ軍の車両は防御的な待ち伏せに特化していました。そのため、車体構造には大きな違いが生まれたといえるでしょう。
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
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