なぜ軍用機の「迷彩」は統一感ない? 灰色・青色・緑に茶… バラバラに見えて法則性あり!
さまざまな兵器のなかでも軍用機は特に迷彩パターンの種類が豊富です。なぜ、多彩な迷彩が存在するのでしょうか?
「想定している敵の位置」によって異なる軍用機の迷彩
戦闘服や車両、そして航空機などに施される迷彩は、戦闘地域の風景に紛れ、敵から発見されるのを遅らせる目的でデザインされています。地上で活動する車両の場合はだいたい1パターン、あっても積雪時を含めた2パターン程度で済みますが、空を飛ぶ航空機の場合は上下左右、あらゆる方向から見られるため、その任務に応じて様々な迷彩パターンを採用しているのが特徴です。
逆にいえば、航空機の迷彩は「想定している敵の位置」を知る手がかりともいえます。どこから狙われることを想定した迷彩なのか、「敵の位置」ごとに迷彩を分類してみましょう。
最初に紹介するのは、全方位の敵に対応する「制空迷彩」です。
現代のジェット戦闘機は、わずかに青みがかったグレーを基調とした濃淡による迷彩が施されています。これは「制空迷彩」と呼ばれるもので、背景となる空の色を晴れや曇りの日を含めて平均化したものとされています。
この場合、想定されているのは自分と同じ高度帯に存在する戦闘機で、いわゆる空中戦を考えた迷彩パターンです。機体の輪郭をはっきりさせないよう、エッジ部分の色は薄く(明るく)、内側にいくに従って濃く(暗く)塗装し、全体のトーンを平均化する工夫がなされています。





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