「カメがカメの飛行機を止めた」珍事から数年… 成田空港の“対カメ戦争”が想像以上にガチだった!

2021年9月、成田空港のA滑走路を這っていたカメが、旅客機の滑走を止めるという珍事が発生。大きな話題となりました。それから数年、同様の事象が話題にのぼることはありませんが、どのような対策を講じているのでしょうか。

効果絶大?現状の「カメの出没状況」とは?

 それではこれまでの防除作業で、いったい何匹のカメが捕獲されたのでしょう。カメと発着機の遭遇は話題になった2021年9月以降は起きていませんが、NAAによると、最も捕獲されたのは外来種のミシシッピアカミミガメ(アカミミガメ)で、2022から2025年までに合計267匹が確認されました。しかし、2023年以降はA 滑走路北側周辺の池での捕獲数は減り、さらに2025年は捕獲ゼロを記録したとのことです。次に多かったのが、やはり外来種のクサガメで、2022年から2025年にかけて合計26 匹が捕まりました。

 このように2025年は、ミシシッピアカミミガメは池で捕まらなかったものの、空港の外へつながる放水路では17匹が捕獲されたとのこと。また気は抜けない状況といえるでしょう。

 NAAは、既に2023年5月に侵入経路と想定されるエリアにU字側溝も設置し滑走路への侵入防止へ“多重防護”を図っています。合わせて滑走路や誘導路、駐機場に異常がないか毎日点検する中、カメを見ないかにも気を配っています。

 このようにNAAは引き続き、侵入リスクがある箇所へ重点的に防除を行うとしています。こうした取り組みが運航の安全確保につながることを願うばかりです。

【写真】えっ…これが成田空港の「カメ対策」スゴい内容です

Writer:

さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。

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