ロシア軍の「対潜ハンター」が“安全なはず”の150km後方で炎上する映像公開 ウクライナ軍が異例の攻撃方法を明言

ウクライナ軍無人システム部隊は2026年5月15日、Beriev Be-200 水陸両用機や Kamov Ka-27 対潜ヘリコプターを攻撃する映像を公開しました。

わざわざ攻撃方法をアピールする狙いは?

 ウクライナ軍無人システム部隊は2026年5月15日、Be-200水陸両用機やKa-27対潜ヘリコプターを攻撃する映像を公開しました。

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Ka-27対潜ヘリコプター(画像:ロシア国防省)

 映像は、アゾフ海沿岸の都市イェイスクで実施された攻撃の様子とされ、ウクライナ軍は「無人システム部隊は深部攻撃センターとの連携のもと、敵の航空機、防空システム、兵站施設、そして兵員配置地点に対して一連の精密攻撃を実施した」と発表しています。

 公開された映像では、駐機中の航空機に自爆ドローンとみられる機体が突入する瞬間のほか、別のドローン視点から撮影された、突入後に機体が煙を上げながら炎上する様子も確認できます。

 Be-200とKa-27は同じ飛行場に駐機していたとみられ、まずBe-200がドローンの直撃を受けて炎上。その後、Ka-27にも同様の攻撃が加えられています。

 今回、ウクライナ側は攻撃方法についても詳細に言及しており、無人システム部隊は「第1独立センターのオペレーターが、ロシア連邦エイスク市でBe-200およびKa-27ヘリコプターを攻撃した」と発表しています。

 この表現からは、ドローンオペレーターがロシア支配地域内に潜入、あるいは現地近傍から機体を運用した可能性がうかがえます。

 イェイスクには空軍および海軍の基地があり、ウクライナ攻撃の拠点のひとつとなっています。そのため、これまでも繰り返し攻撃が試みられており、長距離ドローンによる攻撃で哨戒機や倉庫が損傷したケースや、周辺海域を航行・停泊する艦艇に対して水上ドローン攻撃が行われた事例などが、ウクライナや欧州メディアによって報じられてきました。

 ただ今回は、ウクライナ側の前線から150km以上離れた地域で、無人機部隊のオペレーターが関与したとみられる攻撃である点が特に注目されます。

 また、ウクライナ軍無人システム部隊が今回、攻撃方法にまで踏み込んで発表した背景には、軍事的成果の誇示だけでなく、ロシア側に「後方地域も安全ではない」と印象付ける心理戦・情報戦上の狙いもあるとみられます。

【画像】実は貴重な機体? Be-200水上機

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