なぜクルマに「リサイクル部品」を使うのは難しいのか? 常識を覆す日本メーカーの挑戦&課題は?

ペットボトルや日用品などで当たり前になった「リサイクル素材」。しかし、高い強度と安全性が求められる自動車の製造において、リサイクル材を活用することは極めて困難。しかし、最近では自動車業界も変化しているようです。

ホンダやマツダが目指す「100%リサイクル」への高い壁

 ホンダも、これまでクルマを製造する際に必要なアルミ材はバージン材100%の配合で用いていたものの、現在では素材の一部を再生材に変更する取り組みを進めています。通常であれば不純物の混入などで品質が落ちてしまうところを、優れた加工・選別技術によって同等の強度や耐久性を持たせることに成功しているとのことです。

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マツダの新型「CX-5」(画像:乗りものニュース編集部撮影)。

 今回、同社ブースには発売されたばかりの最新小型EV(電気自動車)「Super-ONE(スーパーワン)」が展示されていましたが、同車の内装マットには再生PET材を、バンパーについても再生材を使用していることがアピールされていました。

 一方、新型「CX-5」を発表したマツダは、業界に先駆けて2005年から導入している使用済みバンパーを新車バンパーに生まれ変わらせる「バンパー・トゥ・バンパー」の取り組みをさらに推し進めており、将来的には自動車のバンパーを100%リサイクルする計画を立てています。

 しかし、この「100%リサイクル素材での製造」という構想は、道のりが極めて厳しいのが現状です。全国規模で自動車の廃材を効率よく回収する仕組みを整えなくてはいけないうえに、回収される廃材についても使い回せるだけのグレードのものを揃えなくてはいけません。

 ホンダの担当者からは、「いずれ100%再利用素材の自動車を作ってみたい」といった意見も聞かれましたが、その実現可能性も含めてまだまだ途上であることは否めません。それでも、環境や資源に対する負荷を大幅に抑えた自動車の普及が進めば、「自動車に求められる品質のあり方」そのものが、今後大きく変わっていく可能性は十分に考えられるでしょう。

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