「ジャングリア」も「美ら海」も空港からノンストップ直結に? 沖縄の観光スポットを激変させる“新道路”が具体化へ
沖縄本島の主要バイパス「名護東道路」の延伸計画が具体化しました。沖縄美ら海水族館などがある本部半島へのアクセスが大幅に改善される見込みです。
半島の回り道、解消へ
では、名護東道路の延伸部は、具体的にどこを通るのでしょうか。
現在、名護東道路は「伊差川IC」交差点で国道58号現道にT字路でぶつかり終点となっています。そこから本部町方面に進む一般的なルートは、同交差点を右折、さらに「伊差川(西)」交差点で左折し「県道71号」で羽地内海を目指し、海沿いの「国道505号」に合流し半島を北回りするルート、もしくは伊差川IC交差点を左折し国道58号現道をいったん名護市街地まで進み、「白銀橋(東)」交差点を右折して「県道84号」に入り半島の山間部を縫うように走るルートのいずれかとなります。
しかし国道505号経由のルートは遠回りとなる上に、今帰仁村の村落内を通るため、やや神経を使います。他方、国道58号現道から県道84号のルートは、名護市街地の混雑が避けられないほか、アップダウンやカーブが続く県道84号で遅いクルマを追走する形になると、時間がかかります。
これに対し名護東道路の延伸部は、本部町までを高規格道路で結ぶ「全線バイパスルート」となります。
想定されるルートは、伊差川ICから国道58号現道を横切ってそのまま直進し、県道84号の「中山」交差点付近までをショートカットします。以降は県道84号に沿って本部町の中心部の北側を通り、「国道449号」と「県道114号」が交差する本部町浦崎の「海洋博公園入口」交差点付近が終点となります。
ルート案の選定にあたっては、中山交差点先から本部町中心部までを県道84号を拡幅し、国道449号に接続する「バイパス+現道改良ルート」案も検討されましたが、こちらは事業費がやや圧縮できるものの、速達性が劣ること、長い期間の交通規制が必要となり、現道交通への影響が大きいことなどが課題となりました。
これに対し全線バイパスルートは、所要時間の大幅な短縮、災害時の代替路確保などの観点が評価され、採用となりました。またこのルートは「生物多様性重要地域」や「自然公園・特別地域」を避けて設定されています。
なお全線バイパスルートの終点となる浦崎交差点からの県道114号は、そのまま進むと沖縄美ら海水族館に至ります。数久田IC付近から沖縄美ら海水族館まで、現在は名護東道路経由、国道58号現道経由でも45分程度かかりますが、延伸部の開通後は30分程度に短縮するものと思われます。
さて、この名護東道路延伸のルート選定にあたっては、開業を予定していたジャングリア沖縄も考慮に入れられ、渋滞の懸念についても検討が行われました。全線バイパスルート案では、そのジャングリア沖縄の南側、「中山」交差点付近にICが設けられる予定で、名護東道路からジャングリア沖縄への所要時間も半分程度に短縮すると思われます。
ただジャングリア沖縄は開業後、来場客の伸び悩みが伝えられております。延伸部の完成にはまだ相当の時間がかかることから、この事業がジャングリア沖縄の直近の来場客増に寄与することはなさそうです。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。





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