埼玉県の鉄道路線で「屈指の閑散区間」存続なるか? 9.3kmの再構築へ調査開始 来年3月にも「中間報告書」作成

埼玉県秩父市は、秩父鉄道の特定区間(影森駅~三峰口駅)の再構築に向けた調査に着手します。

みなし上下分離や第三セクター化も調査

 埼玉県秩父市は、秩父鉄道の特定区間(影森駅~三峰口駅)の再構築に向けた調査に着手します。同市は2026年6月3日、調査を委託する事業者を選定するための公募型プロポーザル(企画提案)を公告しました。今後、2027年3月に中間報告書をまとめる方針です。

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秩父鉄道の車両(画像:PIXTA)

 秩父鉄道の影森~三峰口間(9.3km)は、全区間が秩父市に位置し、人口減少や利用者数の減少などを背景に、厳しい経営環境が続いています。

 三峰口駅は埼玉県で最西端の駅で、SL「パレオエクスプレス」が折り返すための転車台や留置線もあり、運行上重要な駅となっています。また、駅前から大滝方面へ向かうバスも発着しています。

 今回の再構築に向けた調査では、影森~三峰口間のあり方について、地域や交通事業者、自治体の3者がデータに基づいた議論を行う前提となる基礎データの整備や分析調査を実施するとしています。

 調査では主に、沿線地域の現状分析や将来予測を実施。鉄道を維持した場合と、他の交通モードに転換を行った場合の効果や課題をまとめます。

 鉄道の存続方式は、鉄道会社が施設を所有したまま、維持管理に必要な経費を自治体が負担する「みなし上下分離方式」や第三セクター化なども検討する方針です。

 鉄道を廃止した場合に導入する代替交通手段は、バスのほか、BRT(バス高速輸送システム)やLRT(次世代型路面電車)などが想定されています。また、鉄道施設を撤去した場合の鉄道事業者や地域への影響も調査します。

 市は今後、2026年7月17日・22日にプレゼンテーション審査を実施し、7月28日以降に調査の業務委託契約を締結する予定です。

【画像】これが秩父鉄道「影森~三峰口」存続方式のイメージです

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