JR新快速の「元ライバル」ついに最後の1本に! 扉の数が運命を分けた? 阪急京都線のかつての「顔」
かつて阪急京都線で特急に使われ、現在は嵐山線を走る6300系電車が数を減らしています。6352編成が最後の1本となりました。
特急を追われた6300系
現在も、阪急京都線の特急には転換クロスシートの車両が使用されています。2003(平成15)年に登場した9300系と、2024年に登場した2300系の2種類です。これらの車両は、座席指定(プライベース)車両を除き、阪急の車両で標準的な片側3扉です。
6300系の登場後、阪急京都線の特急は途中停車駅を増やして、競合するJR西日本の新快速に対応しています。
9300系の増備によって6300系は追われる立場となり、2010(平成22)年2月を最後に京都線の特急から退いています。2008(平成20)年からは、先の3本が嵐山線に転用されており、その際、8両編成から4両編成に短縮されました。車内もリニューアルされ、出入口付近には窓を背にしたロングシートを設置、転換クロスシートは1人掛けと2人掛けの組み合わせに改められています。
このほか、6300系を改造した観光列車として2011(平成23)年に「京とれいん」が登場しました。これは6354編成を6両編成とし、車内外に京都風の「和モダン」の装飾が施されたもので、内装は2両ごとに変えて京町風のボックス席に改装した車両もありました。「京とれいん」は京都線に返り咲き、快速特急などで使われましたが、2022年に運行を終了して翌年に廃車されています。
嵐山線では2027年春からワンマン運転が始まる予定で、各駅にはセンサー付きホーム固定柵が設置される見込みです。この関連で車両もワンマン運転に対応したものに置き換えられることとなり、阪急で標準的な片側3扉の車両に統一されます。
嵐山線の6300系の後継車両として、ワンマン化とリニューアルが行われた8300系が導入され、2026年4月に営業運転を開始しています。2026年6月時点で、2本目が営業運転に就き、さらに3本目が登場しています。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





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