「走行音が似ている」 最高速度120キロ「日本の怪力気動車」 海外にいる“進化版”とは?
カナダ最大都市トロントの空港アクセス鉄道では、日本の車両メーカーが製造したディーゼル車両が活躍しています。乗ってみると、日本の「あの列車」と走行音がそっくりでした。
激似の「そっくりさん」も
キハ75形を想起させたUPエクスプレスの車両ですが、実は激似の「そっくりさん」もいます。それはアメリカ西部カリフォルニア州のソノマ・マリン地区鉄道公社(SMART)の車両です。
UPエクスプレスの車両として日本車両が住友商事とともに提案したのが、両社が既に受注していたSMARTの車両でした。このため外観や内装の色合いは異なるものの、外観はうり二つなのです。
ただし、カリフォルニア州が温暖な気候なのに対し、トロントの冬は氷点下20度に達する日も。対策としてUPエクスプレスの車両は暖房機能を強化し、積雪時にスリップを防ぐなどの寒冷地仕様に仕上げています。
国際線の長旅を終え、異国の空港に降り立つとどうしても疲れがどっと出ます。そんなときに中心部へ一本で向かえる列車が待ち構えており、清潔で快適な座り心地の日本メーカー製車両だと一気に安らぎます。
UPエクスプレスの「UP」は駅名のユニオンと空港名のピアソンの頭文字ですが、導入後に空港アクセスの利便性と快適性、乗車時の気分をいずれも「UP(アップ)」させたのは間違いありません。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。





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