機械メーカーからサービスソリューション企業へ 「CSPI 2026」で見たキャタピラージャパンの進化とは
キャタピラージャパンは「機械を売る」存在から「サービスソリューションを届ける」企業へかじを切ろうとしています。国際 建設・測量展「CSPI 2026」では、同社が打ち出す施策を取材しました。
技術で生産性・安全性に貢献する
キャタピラージャパンは、油圧ショベル、ブルドーザー、ホイールローダーといった主要機種をフルラインアップで扱う総合建機メーカーです。本社を米国に置くグローバル企業であり、日本法人が国内展開を担っています。
同社は2026年6月17日から20日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された国際 建設・測量展「CSPI 2026」に出展。CSPIには第1回から継続出展しており、土木、解体などに従事する来場者に対して、建機に搭載した最新テクノロジーを直接アピールしています。
同社が強調したのは、技術の役割を生産性と安全性の両面で発揮させることです。現場を止めない、事故を防ぐ、作業者の負担を減らす——そのためにセンサー、コネクティビティー、遠隔操作、AI(人工知能)、ファイナンスまでを含む総合的なソリューションをパッケージで提供している姿勢が印象的でした。
速攻対応「サービスコミットメント付きCVA」とは
今回の目玉は、従来のアフターメンテナンスパッケージ「CVA(Customer Value Agreement)」に、“約束”を明示した「サービスコミットメント」を付与する取り組みです。その内容とは、連絡を受けてから翌営業日以内に純正部品を用意し、希望の販売店で受け取れるというもの。2026年7月1日からはCVAに加入する日本国内のすべての顧客が対象です。
従来のオイル・フィルター交換や点検に加え、機械の診断で「壊れる前」を察知する予防整備を重視。顧客の協力は必要なものの、予想外のトラブル発生を大幅に抑制しつつ、発生時の復旧スピードも担保します。
キャタピラーのグローバル副社長が語ったという、「機械を売って終わりではなくトータルサービスを提供する」体制への変革が、日本市場でも具体化し始めています。
国内20tクラスに位置付けられる油圧ショベル「320」のバケット容量は0.8立方メートルです。これは10トンダンプとの組み合わせを念頭に、“現場の主役”サイズを追求した結果です。最近加えられた改良では、オペレーターの使い勝手を細部まで見直し、快適性を高めたといいます。
さらに、他社にはない施策として「燃費保証キャンペーン」を実施中です。設定した基準(平均値ベース)を超えて燃料消費が増えた場合、超過分に相当する「Catクレジット」を付与。部品購入や修理費などに充当でき、燃料高騰下でもコスト抑制に寄与します。





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