私鉄特急で3時間超のロングラン! 3社直通190kmの“長旅”需要は? 乗って分かった利用実態
浅草~会津田島間を結ぶ特急「リバティ会津」は、東武・野岩鉄道・会津鉄道の3社を直通します。首都圏では珍しい3時間を超える長距離特急です。
会津鉄道の電化を機に直通列車が登場
東武・野岩鉄道・会津鉄道の3社によって結ばれている浅草~会津田島間190.7km。1986(昭和61)年の野岩鉄道会津鬼怒川線が開業して線路がつながり、1990(平成2)年に会津鉄道会津線の会津高原(現・会津高原尾瀬口)~会津田島間が電化されたことで、浅草から直通列車が走るようになりました。
そして、6050系電車による有料快速急行「おじか」が登場。1991(平成3)年には350型電車の急行「南会津」が運行を開始し、無料快速列車と住み分けていましたが、2005(平成17)年に廃止されます。
2013(平成25)年、634型電車の臨時特急「スカイツリートレイン南会津」が運行を開始。そして定期特急は、2017(平成29)年に新設された500系電車の特急「リバティ会津」からです。現在も「リバティ会津」は、1日4往復が運行されています。
終点の会津田島駅周辺(福島県南会津町)は、それほど大きな街ではありません。しかも浅草~会津田島間の所要時間は最短で3時間9分です。どれほどの直通需要があるのか、上下列車を乗り比べしてみました。
2026年4月の休日、浅草6時30分発の特急「リバティ会津101号」に乗車しました。途中の下今市まで、東武日光行き「リバティけごん1号」との併結です。ネットで見ると指定券は6割程度売れていました。9時30分発の「リバティ会津113号」は満席で、いずれもなかなかの需要です。
会津田島までは3時間12分を要するため駅弁などを買いたいところですが、早朝で店が開いておらず、コンビニで食料を調達しました。乗車した3号車は、浅草出発時の乗客が8人でした。6時33分のとうきょうスカイツリーで3人が乗車します。
当日は雲が低く、スカイツリーはあまり見えません。北千住まではカーブが多く、スピードは抑えめです。6時42分の北千住は80人以上がホームにおり、需要の大きさを感じます。14人が3号車に乗り込んできました。
北千住を出ると複々線区間となり、速度が明らかに上がります。スマートフォンで計測すると最高で113km/h、総じて100km/h前後で走ります。7時2分の春日部で13人が乗車し、車内の大半の席が埋まります。春日部を出ると車窓右側に車庫が流れていきました。
7時39分の栃木では動きなし、7時56分の新鹿沼で2人下車。8時13分の下今市では、到着前に自販機の情報や出発時刻の車内アナウンスが流れ、きめ細やかな配慮を感じます。この時点で、会津田島までまだ1時間半はかかるため、ありがたい案内です。
車内を回ると「リバティ会津」には68人が乗車していました。新高徳で2人下車、8時34分の東武ワールドスクウェアでは乗降なし、8時37分の鬼怒川温泉ではホームに11人の下車する姿が見られました。ここからは、特急料金なしで空席に座れる区間に入りますが、乗車は数人でした。いったんこの鬼怒川温泉で下車しました。




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