次世代ステルス戦闘機「KAAN」エンジンは米国製に トルコが国産エンジンも並行開発する理由とは
アメリカのトランプ政権は2026年6月25日、トルコにゼネラル・エレクトリック(GE)製のF110ターボファンエンジン約80基を売却する意向を議会に通知しました。
国産で進めているものの米国エンジンは必要?
アメリカのトランプ政権は2026年6月25日、トルコにゼネラル・エレクトリック(GE)製のF110ターボファンエンジン約80基を売却する意向を議会に通知しました。
売却額は7億ドル(約1000億円)を超える見込みで、この契約はトルコ航空宇宙産業(TAI)がトルコ軍と共同で開発を進めている戦闘機「KAAN(カーン)」に搭載するエンジンが対象となっています。
カーンはトルコが独自開発した、ステルス性能などを備える、いわゆる第5世代戦闘機です。これまでに技術実証機3機が飛行し、各種データが収集されています。トルコはロシア製の長距離防空システム「S-400」を購入したことを理由に、F-35共同開発計画から排除されており、KAANはその代替となる機体です。
F110はF-16などに搭載されているエンジンで、トルコ空軍向けの機体用としてTAIが組み立てなどを行っています。しかし、エンジン自体はアメリカの輸出管理制度の対象になっており購入にはアメリカ議会の審査を経る必要があります。
トルコは輸出規制などの制約を受けないカーン向けの国産エンジン「TF35000」の開発も進めていますが、このエンジンが実用化されるのは数年先になる見込みです。一方で、トルコは海外への輸出も視野に入れてカーンの配備を急ぎたい考えであることから、初期生産型の20〜40機についてはアメリカ製のF110エンジンを搭載する方針とみられます。





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