東急の「アラフォー電車」が西武に“転職”! 2年間の改造で何が変わった? 「市松模様の新顔」に乗ってみた
西武鉄道「サステナ車両」の第2弾である7000系電車がデビューしました。東急9000系電車を改造したこの7000系が、現地でどのような形で受け入れられているのでしょうか。
実際に乗車してみた
7000系が営業運転に就いた狭山線は、埼玉県所沢市内で完結する路線です。池袋線の西所沢から分岐して、2駅目の西武球場前で終点となります。「ベルーナドーム」こと西武ドームのアクセス路線でもあり、埼玉西武ライオンズの試合など各種イベントの足として利用されています。
狭山線では7000系の営業運転開始に合わせて、7000系を使用したワンマン運転も始まっています。しかし、「一部列車を除く」という但し書きがあり、当日に乗車した列車には車掌が乗務していました。
7000系は、先の通り車内にも手が加えられているものの、座席配置は東急線時代と同じです。9000系の特色でもあるボックス席(クロスシート)がそのまま活用され、短い時間ながら旅気分を味わうこともできます。
また、走行機器も一部が交換されていますが、主電動機は東急線時代のままのようです。起動時と停止寸前の走行音は変わりましたが、速度が上がると東急の9000系や1000系などと同じ音で、ブレーキを緩めたときの排気音も変わりがありません。
西武狭山線は東急大井町線などと比べると駅の間隔が長く、東急線時代とは少し違った走り方をしています。
西所沢や西武球場前などの沿線の各駅では、スマートフォンなどで7000系を撮影する人の姿が数多く見られました。しかし、一般の利用者は反応が薄く、「サステナ車両」の存在に気付いていない様子でした。元々、西武線は車両の種類が多く、狭山線ではベルーナドームでのイベントの際に地下鉄有楽町線などからの直通列車が運行されることもあって、さらに車両の種類が増えています。車両の種類がたくさんあるのが当たり前で、早くも馴染んでいると言えるのかもしれません。
今回運用を開始した7000系は、7102編成(元東急9003編成)をはじめ、7104編成(同9005編成)と7106編成(同9007編成)の3本です。今後も数が増える見込みで、使用される路線も西武多摩川線・多摩湖線・西武秩父線に順次拡大される予定です。
7000系の使用状況は、スマートフォン向けの「西武線アプリ」でも確認できます。ベルーナドームでイベントが開かれる際は、輸送力の大きい他の車両に差し換えが行われるため、注意が必要です。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





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