ハイテク戦闘機がローテク無人機に苦戦!? ドローンの欠点「遅さ」を逆手に取った“攻撃ヘリ”の逆襲
安くて遅い自爆ドローンは高性能戦闘機では迎撃できない!? 意外な兵器が迎撃の切り札として再注目されています。
タンクキラーからドローンキラーへ
攻撃ヘリコプターの対ドローン能力は中東だけで確認されている現象ではありません。ウクライナでもMi-24攻撃ヘリコプターが無人機迎撃に活用されており、その有効性が広く認識されるようになりました。
かつて攻撃ヘリコプターは戦車を狩る「タンクキラー」として発展を遂げましたが、携行型地対空ミサイルの普及等によって脆弱性が露わとなり、その存在意義が問われる場面も少なくありませんでした。
しかし、戦争の歴史は兵器の価値が新たな戦術によって再定義されることの繰り返しでもあります。低速であることは長らく攻撃ヘリコプターの弱点と考えられてきました。ところが、自爆型ドローンという新たな脅威の出現によって、その低速性こそが長所へと転化したのです。
空を支配するのは、必ずしも最も速い戦闘機だけとは限りません。時として、ゆっくり飛ぶことのできる兵器こそが、新しい戦争において最も合理的な迎撃手段となるようです。
Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)
1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。





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