36年頑張ってくれた「東京湾の小梅ちゃん」の後継――日本郵船の「新クルーズ船」に社長の思い爆発! 「松・竹・梅・小梅」の4姉妹船とは?
日本郵船が新しい「クルーズ船」と銘打つ「AMANE(海音)」。東京湾を遊覧する小型のレストラン船という希少な存在が、約40年越しに新たなステージへと突入しそうです。
コンセプトは「庭園としての東京湾」 最新技術も
一方で、新造クルーズ船「AMANE」のデザインは、充実したクルーズ体験を提供すべく「レディクリスタル」と大きく変わりました。コンセプトは「庭園としての東京湾」。東京湾を庭に見立て、水上に浮かぶ邸宅のような船上空間を構想するとともに、船が本来持つ曲線を生かしたデザインが取り入れられました。
乗船時間も「レディクリスタル」はディナークルーズで2時間となっていますが、「AMANE」ではおよそ3時間かけて東京湾を巡るとしています。
「AMANE」の全長は約48m、全幅は約9.5mで、総トン数は約480トン。電動モーター推進システムを採用したハイブリッド型電気推進船で、日本郵船グループ初となる水素燃料電池システムを搭載します。建造ヤードは前畑造船(長崎県佐世保市)。内外装含めたトータルデザインはインテリアデザイナーでワンダーウォール代表の片山正通氏が手掛けました。
船内は1階にメインダイニングを配置するとともに、2階にはプライベートな時間を過ごしてもらえるよう3つの個室を用意。船内ではシェフが惚れ込んだ地域の名産品を使い、和の技法や味を織り交ぜて作る、日本でしか食べられないフレンチコースを提供します。
「メインダイニングの画期的なところは、ピラー(柱)がないところ。さまざまなイベントに対応できるよう、テーブルのレイアウトが入れるように考えている。通常のダイニングやパーティーなど、そういうものに対して、テーブルが動くことで、さまざまな可能性が生まれると思っている」(片山氏)
さらに片山氏は大きな目玉として2階に12人用の大きな個室を船首に設けたことをあげます。
「通常は風が強いため、プライベートルームは船尾の方に用意されている。しかし船に乗った時は、どうしても前を見たい。皆さんの理解を得て、操舵室の場所を移動させることで、船首に大きな円形のラウンドしたガラスの壁を持つ大きな個室を設けた」
個室にはそれぞれ専用のテラスが用意されており、船首個室のデッキからは海をより身近に感じながら、東京湾の景色を楽しむことができます。2階後方にはバーラウンジも用意されており、天気が良い日は全部の窓を開けて内と外が融合するような体験ができるようにしました。
最上階の3階に置かれたフライングデッキには、テーブルやカウンターだけでなく、ドリンクの提供を行うサービスカウンターも設置。お酒を片手に、自由にクルーズを満喫できるようにします。
「AMANE」のプロジェクトコンサルティングを行っているタイソンズアンドカンパニーの寺田心平社長は「この船は、東京湾を代表するフラッグシップ。小規模でデザイン性が高く上質で、人と人との距離が近いホスピタリティーのある、シティクルーズ体験を作ることを目指した」と述べています。





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