36年頑張ってくれた「東京湾の小梅ちゃん」の後継――日本郵船の「新クルーズ船」に社長の思い爆発! 「松・竹・梅・小梅」の4姉妹船とは?
日本郵船が新しい「クルーズ船」と銘打つ「AMANE(海音)」。東京湾を遊覧する小型のレストラン船という希少な存在が、約40年越しに新たなステージへと突入しそうです。
36年前の計画にあった「本当の位置づけ」
曽我社長は「『レディクリスタル』の就航当時は、東京湾でのクルーズはレストランボートという位置付けに近く、その延長線上に『飛鳥』や『クリスタルハーモニー』がいた。そういう線の中にあったプロジェクトだったが、現実には線ではなく、それぞれがきっちりとした点であり、それが大きくなっていくような成長のしかたをしてきた」と話します。
現在、東京湾では「レディクリスタル」のほかに、シーライン東京の「シンフォニークラシカ」「シンフォニーモデルナ」やYクルーズの「マリーンルージュ」といったレストラン船が就航していますが、いずれも船齢30年超の大ベテラン。レストラン船の新造整備は珍しく、近年も「ヴァンテアン」や「ロイヤルウイング」が引退したものの、両者とも後継船はなく運航船社は事業そのものから撤退しました。
曽我社長は「36年前からレストラン船事業に着手していて、その中で私たちが一番訴えたかったのは、海から見る景色を、どういうふうに価値を売って、皆さんにエンジョイしていただけるかという部分だ」と強調します。
「海から見る東京の景色はすごく良いものがあり、これはいまだに変わっていない。この事業をもっと進化させ、素晴らしいものを実際に感じ入っていただく。そのために、何に力を入れていかなければならないのか、どう自分たちが変わらなきゃいけないのか、それを考えて今回のプロジェクトに結びつけた」と述べ、レストラン船事業を今後も継続していく意欲を示しました。
既存の「レディクリスタル」は2026年11月末をもって引退。新造船「AMANE」は2027年3月末には竣工し、5月の就航に向けて船内の習熟を兼ねたさまざまなトレーニングを行います。
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。





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