「スーパー林道」を名乗る“超有名神社への道”走ってみたら…! 「マジで無事に下山させて…」冷や汗ダラダラ道中「ガードレールないのはそんな理由か!」
全国各地の森林地域に存在する「スーパー林道」とは一体どのような道路なのでしょうか。その実態を探るべく、酷道としても知られる静岡県の「天竜スーパー林道」を走ってみました。
参道のはずが激坂!カーブ!崖!
浜松の市街地から国道152を北上。天竜川・船明ダムなどを横目に進み、天竜区東雲名で右折します。天竜川にかかる雲名橋手前の両脇には、巨大な灯籠があり、ここから先は秋葉神社へと続く参道でもあることを示しています。
雲名橋を渡り直進し、一つ目の信号の先からが「天竜スーパー林道」になります。有名な神社の参道でもあるわけですから、さぞや整備された綺麗な林道であるのだろうと、これまた先入観を抱いていた筆者の思いはすぐに敗れ去りました。
目の前に入ってきたのは激坂、カーブ、林道沿いに鬱蒼と生える杉の木々、そして崖。センターラインがない区間がほとんどを占め、道幅も狭く、クルマ同士がすれ違う際は、どちらかが、この危険な道をバックするなり横に寄せるなりして譲る必要があるほどです。
もしかして杉の木が“ガードレール代わり”?
しかし、道を譲る際も恐怖を感じます。ガードレールがある区間と、全くない区間が不規則に現れるのです。運転が下手な人が道を譲ろうとバックすれば、最悪崖の下へと転落してしまいそうにも思えて、恐ろしい気持ちになりました。
「全区間ガードレールをつけてくれればいいのに。何を基準にガードレール設置の有無を決めているのだろう」として見渡すと、わかったことがありました。天竜スーパー林道沿いの崖の中でも、杉の木々が林道に近接する区間にはガードレールがなく、木々が近接しない区間にだけ、ガードレールが存在しています。
「万一、崖にクルマが落ちちゃっても杉の木あるからガードレール別になくてもいいでしょ」みたいなことなのかと思うと、合理的なのか恐ろしいことなのか、よくわからず釈然としない気持ちになりました。
神社での祈りは「事故なく下山させてほしい」
こんな「天竜スーパー林道」を、冷や汗をかきながら登ること約50分。ようやく秋葉神社の上社にたどり着くことができました。
それまでの鬱蒼とした林道とはまるで違う、美しく綺麗な神社を前に感動を覚えると共に清らかな気持ちになりましたが、参拝の際に筆者が祈ったのは「どうか事故なく下山させてもらえませんか」ということでした。
過去、各地の“酷道”を複数走った経験がありますが、体感での危なさでは「天竜スーパー林道」が一番でした。現在は浜松市の管轄でしょうが、秋葉神社へと続く重要な参道でもあるわけですから、もう少し整備に予算をかけて欲しいと勝手ながら思った次第です。
なお、天竜スーパー林道はこの先、水窪ダムまで続き、国道152号の東側に並行しており、全線の長さは約53kmです。
このように、一口にスーパー林道と言っても、冒頭で触れた「白山白川郷ホワイトロード」のように整備されたところもあれば、「天竜スーパー林道」のようにほとんど手付かずのままのところもあります。
各地のスーパー林道を訪れる際は、直近の道路状況はもちろん、天候などにも注意する必要があると、至極当然のことを実感しました。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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