ナニコレ!? あまりにもヤバい「ヘアピン激坂トンネル」を実見 脅威の勾配 無数の擦り跡…どうしてこんな“力づくで通した道”が?
静岡県熱海市に、トンネル内で急勾配のヘアピンカーブを描くという特異な市道が存在します。現代の基準では考えられない“力づく”で造られた道を実際に訪ね、その状況をレポートします。
激セマ・ヘアピン・急坂ぜんぶMIX! 脅威の道
カーブを曲がったところで坑口を現すそのトンネルは「野中山トンネル」で、全長は24.8m、開通は1952年です。野中3号線は、幅員を保ったままトンネルに入っていきますが、トンネル入口からその勾配は急に険しくなり、トンネル内でヘアピンカーブ状に右に大きく曲がります。その曲線の半径は、目測で5〜6mといったところでしょうか。
トンネル中央部で幅員は5mまで広がりますが、その急曲線ゆえ、軽自動車同士でもすれ違うことは不可能です。普通乗用車であっても、全長5m近い大型車であれば、単独での通り抜けそのものにも気を遣いそうです。
トンネル内の道路の斜度ですが、現地で撮影した写真をもとに計算したところ、もっとも傾斜が急な中央部分で、おおむね30%ほどではないかと考えられます。
トンネルの内壁には、内輪差の大きなクルマの接触によるものか、いくつもの線形のキズが刻まれています。また路面には向きの違う幾重ものスリップ痕があり、登坂に苦労した状況がうかがえます。
トンネルを抜けても続く急坂ヘアピン
トンネルの出口からは幅員はまた約4mとなり、右手にある民家を過ぎてさらに急坂を上がっていきます。そしてすぐにふたつめのヘアピンカーブとなります。この曲率は、トンネル内のヘアピンカーブよりもややゆるく感じますが、傾斜はいっそう急です。
トンネルの出口からは幅員はまた約4mとなり、右手にある民家を過ぎてさらに急坂を上がっていきます。そしてすぐにふたつめのヘアピンカーブとなります。この曲率は、トンネル内のヘアピンカーブよりもややゆるく感じますが、傾斜はいっそう急です。
このカーブを抜けると、道路は約50mの直線となります。最後に現れるヘアピンカーブは、右に曲がる直角カーブをふたつ組み合わせたような形状となっています。そしてその先で野中3号線はマンション敷地につながり、市道はここで終わります。
この2棟構造のマンションの総戸数は181戸で、取材中もトンネルを上り下りする人やクルマの往来がありました。朝夕など出入りの多い時間帯には、住民同士がこの狭い野中3号線を譲り合って通っていると思われます。
またマンションの西隣にあるリゾートホテルからは眺望が楽しめそうですが、クルマでのアクセスでは、この野中3号線でのすれ違いに注意が必要でしょう。
このように他では例のない急カーブ、急勾配のトンネルが迎える野中3号線ですが、もし見学される場合は来宮駅からの徒歩がおすすめです。クルマでのアクセスは、もし対向車が来たときに苦労するだけでなく、Uターンにはマンションの敷地を使うことになるなど、この地域の人に迷惑をかける可能性が大きいからです。
もしクルマでのアクセスする場合は、来宮駅前の熱海市営駐車場を利用しましょう。またあわせて、パワースポットとして知られる来宮神社を参拝し、健康長寿、縁結びをお願いしてみてはいかがでしょうか。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。





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