JR東日本の旗艦「四季島」登場、その特徴とは? 車両、客室、旅、そして登場の目的(写真40枚)
豪華なだけではない? 大きく3点ある「四季島」車両の特徴
「豪華クルーズトレイン」というと、そのハイグレードな設備、サービスが注目されがちですが、この「四季島」の車両E001形はそれ以外にも、大きな特徴が3点あります。
日本初の「EDC方式」
ひとつは「EDC方式」です。線路上空に電気の流れた架線がある区間(電化区間)では、車両屋根上に搭載するパンタグラフを用い、架線から車両へ電気を取り入れ、モーターを駆動させ走行。架線がない区間(非電化区間)では、車両に搭載するディーゼル発電機で電気を生み出し、それでモーターを駆動させ走行します。
日本で初めてのシステムで、これにより電化区間でも非電化区間でも機関車にけん引してもらうことなく、自力で走ることが可能。自由度の高い運行ができます。パンタグラフは10両編成のうち2、3、8、9号車、発電機は1、10号車への搭載です。
在来線旅客列車として初の「青函トンネル自走」
北海道新幹線が走行に使う電気(交流25000V 50Hz)、保安装置(DS-ATC)、JR北海道在来線の保安装置(ATS-DN)にも対応しているため、新幹線と在来線が線路を共用する青函トンネルを通れるほか、北海道も走行できます。
2016年に青函トンネルが在来線専用から新幹線との共用になって以来、そこを自走できる在来線の旅客車両はこのE001形「四季島」が初。電化・非電化を問わない「EDC方式」とあわせて、さまざまな路線を走れるのも「四季島」のポイントです。
揺れを打ち消す仕組みを採用
車体へ働く力をセンサーで検知し、揺れと反対方向の力を加えることで振動を軽減させる「フルアクティブサスペンション」や、揺れに応じてダンパーの圧力を変化させ上下振動を緩和させる「可変減衰上下動セミアクティブダンパ」の採用により、優れた乗り心地を実現しているのも特徴です。静粛性も高いといいます。
なお、音の発生源であるディーゼル発電機が搭載されている1、10号車は、客室ではなくフリースペースの展望車です。
旅行中に函館と札幌で見た。
ホテルのロビーや美術館を思わせる車内は、『瑞風』とは対照的な印象を受けた。
でも私には縁のない列車。
乗車できる資金はあっても、ドレスコードがある時点で自分には身分不相応。
やはりクルーズトレインには、品のある方が乗車されるのが望ましいと思います。