北朝鮮空軍は匙を投げられたのか 加速するミサイル開発の一方で空軍が旧態依然なワケ

2017年5月、北朝鮮は毎週のようにミサイル発射実験を繰り返し、その開発を加速させていますが、他方その空軍に関しては、目も当てられない状況と見られます。

北朝鮮空軍の実態とそこに至ったシンプルなワケ

 北朝鮮空軍、正式名称「朝鮮人民軍空軍」は、全軍の航空機運用を一手に引き受けており、数の上では1000機もの航空機を保有、うち半数の500機を戦闘機が占める世界トップクラスの兵力を誇る空軍です。

 ところが500機の戦闘機のうち現代戦闘機といえる能力を持つ機種はせいぜいMiG-23とMiG-29のみであり、両機をあわせても100機に足りません。また1996(平成8)年にロシアよりMiG-29を購入し、1999(平成11)年にはカザフスタンより旧型のMiG-21bisを購入して老朽機の更新に当ててたのが最後、それ以降はまったく更新が行われていない状況です。

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北朝鮮においてもっとも高性能な戦闘機のひとつMiG-23。可変後退翼機であり離着陸性能を重視した設計を持つ。写真はハンガリー空軍の同型機(関賢太郎撮影)。

 驚くべきは最高指導者である金正恩第一書記が飛行場を視察した際に、朝鮮戦争において伝説的な活躍をした名機MiG-15bisの姿があったことです。おそらくもっぱら訓練用とは思われますが、いまだに現役であることが明らかになっています。

 実のところ北朝鮮軍内でもっとも充実した陸軍も、旧型戦車などが主力であることは変わらないのですが、ある程度頭数があればそこに存在するだけでも戦力となる陸上兵器とは異なり、航空戦力は「量で質を補えない」という特性があります。

 ゆえに航空戦力をきちんと機能させるには十分な資金を投じて航空機を導入、そして長い時間をかけて性能向上を続けてゆき、地上の迎撃管制やネットワークシステム、早期警戒管制機、空中給油機などを揃えなくてはなりません。

 さらに戦闘機パイロットひとり当たり1年間に約200飛行時間、最低でも80飛行時間の訓練を実施する必要があります。しかしそれも燃料不足から、年平均で数飛行時間しか飛べないと推測され、一説にはパイロットが南へ亡命することを防ぐために訓練時は意図的に燃料を減らしているともいわれます。皮肉なことに飛行訓練が行えないからこそ、各種の旧型航空機も何とか寿命を保っていられるものと思われます。

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コメント

1件のコメント

  1. そもそも機材を持ち込めるのか知らんけど、写真を撮っただけでもその気があれば拘束出来るもんねえ

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