伊豆観光列車「ザ ロイヤルエクスプレス」登場 その特徴は? 「ほんとに車内?」多数(写真67枚)

新たな観光列車「ザ ロイヤルエクスプレス」が登場。東急と伊豆急が投入する関東初の「水戸岡デザイン」列車、どんな特徴を持っているのでしょうか。車内で生演奏、1両丸々キッチン、工夫された親子席、展望車など、その特徴を徹底解説します。

車内に光る伝統の技

「プラチナクラス」の7号車は、床が寄せ木細工をイメージしたデザインで、椅子は組子細工。「ザ ロイヤルエクスプレス」のインテリアデザインは、普遍性を持った機能美を追求するとともに、地域のアイデンティティーを洗練された形で表現し、先端技術から生まれる素材や工法に、伝統的な素材や職人の技を組み合わせたそうです。

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床に寄せ木細工のデザインが施されている7号車。
同じ7号車でも伊豆急下田側はまた、床のデザインが異なる。
天井にある「R」の向きがそれぞれ異なっている7号車。

「ザ ロイヤルエクスプレス」車内では7号車に限らず、こうした寄せ木のデザインなどが各所にちりばめられています。

窓に広がる水平線 風光明媚な走行区間

「ザ ロイヤルエクスプレス」が走る横浜~伊豆急下田間では、車窓に相模灘(湾)が登場。伊豆大島などの島々も彩りを添える、風光明媚な区間です。「ザ ロイヤルエクスプレス」車内には、海側の窓を向いた座席もあります。

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5号車には「黄金のトイレ」がある。
車内には沿線の品を飾るスペースも。
デッキには「ドーンデザイン研究所」が手がけたことを示すものが。

 なお「ザ ロイヤルエクスプレス」は1号車と2号車が「ゴールドクラス」、3号車が「マルチカー」、4号車が「キッチンカー」、5号車から8号車が「プラチナクラス」です。

「寝台機能」はないものの、「起爆剤」に

「全国で豪華な列車が複数走っていますが、『ザ ロイヤルエクスプレス』は寝台機能こそないものの、随所にナンバーワンがあるオンリーワンの列車になりました。これが伊豆観光の、そして伊豆全体が発展していく起爆剤になればと思います」(伊豆急行 小林秀樹社長)

「ザ ロイヤルエクスプレス」は2017年7月21日(金)の11時50分頃、横浜駅を発車。その旅を始めます。

【了】

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Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

9件のコメント

  1. まあ・・・水戸岡デザインなら何でもありだが、車両の要検とか全検とか車両故障時にどうするのかが疑問。内装解体に手間がかかっても問題だし。

  2. 新幹線300系が整備性の問題を抱えてたと聞いたことあるんだけど?トラックを改造したキャンピングカーや競走馬輸送のトラックベースも大変でさ、この豪華列車もデザイン優先の整備泣かせの感じがします、

  3. あ~あ、また随分と敷居が高くなってしまったな。

    麗しのアルファ・リゾートはもう帰ってこない。

    • こんなことならもっとしっかりアルファ・リゾートに乗車、編成美を目に焼き付けておくんだった。後悔しても遅いか。

  4. 海沿いに木質感は必要か?

    そして、リニューアル相鉄9000形のような外観。マンネリ化極まれり。

    まあ、横浜〜西横浜で両車の並走は見たいけど。

  5. サンダルはご遠慮ください。は支持!!

    客として意識してるのは鉄ではないんだろう。

    と言うか、鉄は拒絶だろうな。

  6. カネ持ってる人に使ってもらわないといけないし、そういう層が喜びそうなデザインにするのは当然だわね。

  7. 昨日今日と横浜で2回観たわー

    アメリカ式のスマートさがもてはやされる今の日本で、めずらしくゴテゴテなイギリス式のおもてなしか。

    まぁ、豪華さが好きな人にはいいと思う。

  8. 「ゴールドクラス」はグリーン車(2等車)、「プラチナクラス」はプレミアムグリーン車(1.5等車)かグランクラス(1等車)に相当しているのかな。