「忍の里」に東急電車? 各地で復活する「懐かしの車体色」、そのインパクトとは?

東急の中古車両が走る三重県の伊賀鉄道で、車体のラッピングが外され「東急色」があらわになったところ、鉄道ファンの話題に。かつての車体色を復刻する動きも全国で見られます。その効果とは?

たまたま? 伊賀鉄道であらわになった「東急色」

 東急の中古車両が走る三重県伊賀市の伊賀鉄道で2017年11月4日(土)から、ステンレス車体に赤い帯という東急時代の塗色そのままの車両が登場。これが、鉄道ファンのあいだで話題になっています。

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「東急色」となった伊賀鉄道200系は、元・東急1000系(画像:伊賀鉄道)。

 伊賀鉄道で使われている200系電車は、かつて東横線などを走った東急電鉄の1000系電車を、改造のうえ譲り受けたもの。2009(平成21)年から5編成が導入され、伊賀忍者にちなんだ「忍者列車」などのラッピングが施されています。今回なぜ、東急時代の色が復活することになったのか、伊賀鉄道に聞きました。

――なぜ東急時代の塗色を復活させたのでしょうか?

 厳密には「復活」というわけではありません。広告としてのラッピングを施していた車両で契約期間が満了し、ラッピングをはがしたことで、譲受時の姿に戻ったのです。

――これまで東急時代そのままの色では走っていなかったのでしょうか?

 はい。200系電車は5編成ありますが、すべて導入時からラッピングされていましたので、譲受時の姿で走るのは今回が初めてです。ただし、次の広告主が決まるまでの限定的な措置になります。

――利用者などからどのような反応がありますでしょうか?

 地元のお客様にはあまりピンとこないかもしれませんが、鉄道ファンの方々は「おおっ!」と反応されているようです。写真を撮りに来られる方も増えています。

※ ※ ※

 たまたま広告の契約が満了したための時限的な措置ではあるようですが、伊賀鉄道はこの「東急色」復活を記念したグッズの販売も行う予定とのこと。「こんど出展する『きんてつ鉄道まつり』には間に合わせるつもりです」と話します。同イベントは2017年11月11日(土)と12日(日)、近鉄名古屋線の塩浜検修車庫(三重県四日市市)で開催されます。

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3件のコメント

  1. 確かに、ほとんど東急の認知度が低いであろう伊賀鉄道に”東急カラー”が復活しても反応するのはマニアだけだろうなぁ。今までの”忍者ラッピング”が伊賀鉄道のカラーだとばかり思っていた。

  2. 余計なラッピングよりも車体が引き立つと感じるのは私だけでしょうか。

    • でも、そこが伊賀鉄道の『狙い』じゃあないかな?