「住むなら東武沿線」と思わせる10の理由 都心直通と複々線が支える快適生活

住みやすさに満足! 足りないものはブランドだけ?

【1位】家賃、不動産、物価が安めで暮らしやすい

 鉄道ファンにとって東武鉄道の魅力はSL、分割併結する特急、座席が回転する「TJライナー」です。しかしこの記事は「住む」を重視。そこで、住宅情報サイトなどで東武鉄道沿線の声を読んでみたところ、住んでいる人、住居を探している人にとって東武鉄道は「派手なブランド力はないけれど、住みやすい沿線」として満足度が高そうでした。

 住みやすさについて伊勢崎線系統、東上線系統の沿線ともに「家賃や不動産価格の低さ」「物価の安さ」を上げる声が目立ちました。そこで不動産相場を調べました。伊勢崎線は東京メトロ半蔵門線を介して、東急田園都市線と直通運転しています。半蔵門線の大手町駅から急行で約43分の伊勢崎線・越谷駅と東急田園都市線・あざみ野駅を比較しましょう。

 住宅情報サイト「SUUMO」によると、越谷駅がある埼玉県越谷市全体の土地価格相場は坪あたり50万円です。あざみ野駅がある横浜市青葉区全体の土地価格相場は坪あたり103.3万円です。なんと2倍の開きがありました。同様に、約1時間圏内の埼玉県春日部市(東武沿線)は坪あたり34万円、東京都町田市(東急沿線)は坪あたり60.6万円です。

 東上線は副都心線を介して東急東横線と直通運転しています。こちらは大手町から約35分の東上線・和光市駅がある埼玉県和光市と、約37分の東急東横線・武蔵小杉駅がある川崎市中原区を比較します。どちらも乗り換え1回です。和光市は113.1万円、中原区は192.3万円でした。和光市は東京メトロ有楽町線・副都心線の始発駅でもあり、埼玉県内でも人気の高い地域です。中原区は武蔵小杉に象徴するような高層マンション街へ変貌し、川崎市でも特に地価の高いエリアになりました。

 東武沿線は、都心から等距離の東急沿線に比べて地価が安いと分かりました。地価が安ければ賃貸住宅の相場も安くなります。物価について、政府が発表する2017年10月の小売物価統計調査を俯瞰してみました。食品については大きな差はないようです。しかし、物価は地価と連動します。大手スーパーの価格は統一されていることでしょうし、駅前の一等地の店は安売りしないかもしれません。ただし、駅から少し離れると、個人経営の小売店では売り切り値引きが行われるでしょう。そのような実情から、東武沿線の人々は、実際に買い物をして物価が安いと感じ取っているかもしれません。あるいは買い物上手といえそうです。

 東武沿線の地価が安い理由のひとつは、大手デベロッパーが関与したニュータウンが少なく、地域のブランド力が低いという理由がありそうです。東武鉄道が関与したニュータウンは東上線沿線の志木ニュータウンがあり、そのために柳瀬川駅(埼玉県志木市)を開業しています。しかし、その他の地域の大規模住宅開発は公営団地が多いようです。

 都心で同じ給与体系で働いた場合、家賃や物価が安い場所に住めば暮らしやすいと言えます。東武鉄道沿線は他の沿線に比べて、比較的暮らしやすいと言えそうです。名を捨て実を取りましょう。

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コメント

5件のコメント

  1. ホンダだったら、昔、大ブームを起こした、インタークーラー付きブルドックの、シティターボ2が最高でした❗
    それで、ホンダに一言❗
    シティターボ2を、また生産してリバイバルで発売してほしいです❗

  2. 住めばとてもいいとこなのに、東武沿線住民はマスコミのイメージにひきづられ、田舎者あつかいされてしまう。少しはイメージアップするような報道してもらえないだろうか。

  3. 野田線の複々線化と記述がありますが、複線化の間違えですよね。

  4. 何故だろう、東武は残念路線のイメージしかない。
    西武がじわじわ社会的にイメージアップしてるのとは、対照的。

  5. 池袋から坂戸あたりまで。
    浅草・北千住から久喜、南栗橋あたりまで。

    それが限界のような気がする。
    あとは正直辛い。
    区内へ通勤するのに、例えば栃木やつきのわ辺りに住むというのはあからさまにムリがあるだろう。出来なくはなかろうが、だったら三島や郡山辺りに住んで新幹線通勤という方が賢明だろう。