ヤマハ「モトロイド」は「生きもの」たるか 開発者に聞く、その目指すところとは

「東京モーターショー2017」で発表されたヤマハ発動機の「モトロイド」、そのプレゼンではまるでペットのように扱われていましたが、実際に生きもののような存在を目指しているとか。開発者に詳しく話を聞きました。

「東京モーターショー」で注目を集めた「モトロイド」

 2017年10月に開催された「第45回東京モーターショー」。ヤマハ発動機・ブースで行われたプレス・カンファレンスで、ひときわ注目を集めたのが、概念検証実験モデル「モトロイド(MOTOROiD)」でした。ヤマハ発動機の柳 弘之社長(当時)が少し離れたところから「Stand up!」と声をかけて合図を出すと、そのバイクのようなフォルムのマシンはゆらりと身体を揺らし、自ら起き上がったのです。さらに、手招きに応じて、自分でバイクスタンドを跳ね上げ、ゆっくり社長の元まで近づく「モトロイド」。説明のあいだ、大人しく社長の脇に控える姿も、「従順な相棒」といった風情。最後はそのままスーッと後ろに下がって、また自分でスタンドを出して停車したのです。これまでの「乗り物感」を超えたその動きに、各国メディアも大興奮。その後のフォトセッションでは、実車になかなか近づけないほどの人気ぶりでした。

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「東京モーターショー2017」のヤマハブースにて。柳前社長と「モトロイド」。

 今回は、そんな「モトロイド」の誕生秘話や現在の様子など、詳しくうかがうべく、静岡県磐田市にあるヤマハ発動機の本社を訪ねました。出迎えてくださったのは、開発を担当した技術本部の浅村欣司主査と、川島雅也主事です。

「そもそも『モトロイド』は、『新しい価値を生み出すモビリティを考えよう』という社内の活動の中で生まれたアイデアでした。最初に『乗りものの生きもの化』というコンセプトが挙がったのです」(川島さん)。バイクを『アイアンホース』(馬が進化したものという例え方)と呼ぶことがありますが、実際に生きている感覚が得られる乗りものというのは、どんな姿で、どんな機能を備えているか、という発想からスタートしたのだそうです。

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