「住むなら京成沿線」と思わせる10の理由 パンダ、寅さん、成田空港!

発展の余地あり? 京成沿線

【10位】ニュータウンの未来

 京成電鉄は成田山への参詣鉄道として1909(明治42)年に京成電気軌道として発足し、電灯電力供給事業とともに展開してきました。そのため不動産事業の参入は遅く、24年後の1933(昭和8)年から始まりました。ただし沿線の開発ではなく、東北・北海道が主体だったようです。

 沿線開発では千葉ニュータウン、おゆみ野・ちはら台、八千代緑が丘の開発に際して、北総開発鉄道(2004年から北総鉄道)、千葉急行電鉄(1998年から京成千原線)、東葉高速鉄道などのアクセス路線に出資。同時期に成田空港への乗り入れを目指して新線を建設しました。しかしここでオイルショックの不景気が到来し、経営再建を経験します。

 千葉県が関与した千葉ニュータウンは住みやすい街として評価されています。しかし、開発計画が目標に届かず中途半端に終わり、予定地は民間に売却されて任意開発となりました。京成電鉄も北総開発鉄道に出資しており、交通事業で苦しい立場となりました。そのせいか、京成電鉄自身による沿線の大規模不動産開発は少ないようです。1993(平成5)年に分譲を開始した公津の杜が代表的案件。その他はマンション開発など個別案件が多いようです。

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「こあら号」の愛称を持つ山万ユーカリが丘線の1000形電車(2007年4月、恵 知仁撮影)。

 それでも都内各地と成田空港の両方にアクセスできる京成電鉄沿線の期待度は高く、他社によるニュータウン開発が進んでいます。

 特に山万が開発したニュータウンのユーカリが丘は、京成電鉄の新駅としてユーカリが丘を設置し、新交通システムで地域を結ぶというスタイルです。シネコン、ショッピングセンター、保育園など、街の大部分に開発会社が関与する、ブランド力の高い街作りが行われています。

 それはまるで、東急電鉄が手掛けた田園都市のミニ版、小林一三が発明した沿線開発モデルの再現でもあります。建設大臣賞、日本都市計画学会賞計画設計賞、日本不動産学会業績賞など、多数の受賞歴があります。

 京成電鉄沿線は商業地域や郊外のニュータウンは発展の余地は多いと思われます。将来、「昔の京成電鉄は空いていて良かった」なんて懐かしむ時代が到来するかもしれません。

【了】

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コメント

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10件のコメント

  1. これまでの10の理由シリーズで一番苦しい

  2. パンダ❗だったら、フィアットパンダ❗がいいですね☀

  3. 遅延が少ないってのは嘘だ。一度遅延すると対処が壊滅的でヤバいのが京成線。
    遅延が少ないってのは新京成。

    • 大幅な遅延が少ないのは本当だと思います。5分程度の遅れならば確かにありますがね。毎日京成本線で通ってますが、人身事故等での運転再開はJRよりも早いですよ。

  4. ひどい記事だな

  5. スカイアクセスも一段落したことだし、そろそろ本線ダイヤの改良に着手すべきではないか。

  6. うーん、この記事なげやり感半端ない。

  7. やはり、オタクと一般人の感覚は違うんだなぁと感じさせる記事でした。

  8. 鉄ちゃんがヲタ目線で提灯記事書いたらこうなるって感じですね。

    • 安心しろ。これが京急だったら桁違いにヲタの視点が酷くなる。狂喜乱舞するのは真理教徒の馬○どもだけだ。