欧州戦闘機が米露とひと味違うワケ 前翼+三角翼、なぜこの組み合わせが多いのか

アメリカやロシア製の戦闘機は、主翼の後方に水平尾翼も持つスタンダードなスタイルの戦闘機が主ですが、現在、ヨーロッパ製の戦闘機はカナード(前翼)にデルタ(三角)翼というスタイルが多くなっています。なぜ、その組合せが主流なのでしょうか。

新機種開発の動向は…?

 カナード+デルタ翼が主流を占めるヨーロッパですが、これからはどのような戦闘機が開発されていくのでしょうか。

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スウェーデンの「グリペン」。「ユーロファイター」や「ラファール」とは異なりエンジンは単発(2016年、石津祐介撮影)。

 まずいまの主力機に足りないステルス性能ですが、これは順次F-35の導入が進められています。

 そして各国の新機種開発ですが、もともとヨーロッパの戦闘機開発は共同開発が多く、政治的な利害関係が影響しており、イギリスとフランスが共同開発した「ジャギュア」、イギリスと西ドイツ、イタリアの共同開発した「トーネード」などが一例だといえます。また、スウェーデンのように軍事的中立を保つ国は独自開発に力を入れています。

 イギリスがEUを脱退するため、フランスとドイツが共同開発を検討しており、これによりイギリスはアメリカとの新たな提携を結ぶのではといわれています。

 今後、どのようなコンセプトが提案されるのか注目したいところです。

【了】

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Writer:

専門誌を中心に、航空機の取材、撮影を行うライター、写真家。国内外を問わず世界各地の空港やエアショーなど取材。航空機以外にも野鳥、アウトドア、旅行など幅広いジャンルの取材を行っている。

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コメント

3件のコメント

  1. 単純にステルス性能の概念が無かっただけだろう。

    F-15の機動性を見て”今からの時代は機動性”の考え方だったんだろうな。

    その頃には秘密裏にF-117を持っていて、高いレベルで機動性とステルス性を併せ持つ機体を作ろうとアメリカが言い出したのじゃないの?

  2. ドイツやスウェーデンなど、欧州の中小各国は自国が通常戦の戦場になるという前提を持っているのでしょう。今までも何度も戦場になってるし。北米の大国は、自国では核戦争への防空は核抑止力がメインで、通常戦力の防空は州航空隊の役割じゃなかったですか? 空軍は防空でなくて攻撃主体。自国が戦場になったのは、内戦以外では過去に無いし。

    で、要求仕様は北米と欧州とで異なって来るのが当たり前。(英仏は攻撃の比重もちょっと高いか?)

    欧州では...

    滑走路をちょっと攻撃されたら使えない様では困るから、STOL性能は重要。某大国程の財力は無いけど機数は必要だから、機体価格を抑えると共にマルチロール化で開発機種数・総機数を絞る。大出力エンジンが無くても高速・加速力・敏捷性・兵装搭載量などは必要なので、あまり大きく重い機体にはできない。こういった制約内では空力的な設計で能力を高めなければならないので、機体形状の最優先は(高額にもなる)ステルス性ではない。

    ......ほら、カナード付きデルタ翼機しか見えなくなってきたでしょ? 上コメントの「あ」さんも。

    それなりとはいえ(パックマンとか言われる)、ステルス性も盛り込んでるのだから立派だと思いますよ。特に小国スウェーデンが機体を独自開発してる事だけでもすごい事じゃないんですか。

  3. わが国にも先尾翼式戦闘機震電がありました。

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