タイヤのローテーション、「長持ちする」のはなぜ? 乗り心地にも影響するその理由

タイヤの位置はどう入れ替える?

 ローテーションにおける配置の変え方は、二輪駆動と四輪駆動の場合で異なります。ブリヂストンによると、二輪駆動の場合は基本的に「駆動輪と駆動輪でないタイヤを交換する」「回転方向を逆にする」という作業を行います。実際には、タイヤの前後の位置を入れ替え、駆動輪でない方のタイヤについては左右の位置を入れ替えて回転方向を逆にします。

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タイヤのローテーションにおける位置交換の例(画像:ブリヂストン)。

 こうしたローテーションを3回行うと、ひとつのタイヤが前後左右全ての位置に装着されることになります。このことによって、摩耗の度合いを均一にしていくというわけです。

 ただし、メーカーによって回転方向が指定されているタイヤの場合は、左右の入れ替えを行わないなどの例外もあります。また、四輪駆動車やスペアタイヤ(応急用のタイヤでないもの)を搭載しているクルマの場合は、クルマの取扱説明書などに従って実施する必要があり、タイヤのサイズが前後で異なる車種は、そもそもローテーションができない場合もあるそうです。

 ところで、ローテーション作業は自力でも簡単にできるのでしょうか。ブリヂストンの担当者は「タイヤ交換に慣れていない方には販売店や専門店などへの依頼をおすすめします。特に、タイヤ装着時にしっかりとナットが締め付けられていないと、走行中に振動が出たり、最悪の場合タイヤが外れる可能性もあります」と話します。

「ローテーションとあわせてタイヤの点検もお店に依頼することで、空気圧が適正かどうか、キズやひび割れがないかどうか、タイヤの摩耗に異常がないかについても確認でき、走行中の突発的な事故を予防することにもつながります」(ブリヂストン 広報担当)

 なお、タイヤの摩耗のかたよりは空気圧が適正に保たれていないことによっても起きやすいため、ブリヂストンでは定期的なローテーションとあわせて、空気圧のチェックや調整を日常的に行うよう呼びかけています。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 特にローテ単体では依頼せずに販売店の点検や車検の工賃内でやってもらってますが自分は特に意識してません
    そりゃやるに越したことは無いですがね
    自分はFR車で現在で総走行27万キロの車を乗り続けてタイヤ交換を5回程経験してきましたが、1度だけローテ無しで5万キロを通しましたが前輪のスリップサインギリギリと言ったところでした。
    ローテに加えて確かにアライメントの管理も疎かにすると段減りなどの原因にもなりますがね
    私はローテの工賃を節約(要はケチ)して次のタイヤ交換への費用に廻すようにしてきましたが末期は流石にグリップが無くなって危ないのでお勧めはできませんが

  2. 私の場合、現在の車は前後ろでサイズが違うのでローテーションはしません。
    タイヤの回転方向どちらでもイケるタイプなので左右でローテーションはイケるのですが、ハイグリップと言う事もあり1シーズンで終わるためそのまま履いて履き替えてしまう感じです。内圧の管理は走行性能にも大きく影響するのでTPMSを付けてモニターしてます。